21世紀なのに

混乱するアフガニスタンの情報が少しずつだが入ってきている。多くの人が出国しようと空港に押し寄せたのだという。アメリカの軍用機にすし詰めになった人々の写真も見た。この人たちは単に幸運だったのか、それとも本当に真っ先に退避するべき人たちだったのか。混乱の中で赤ん坊だけでも乗せてくれと、人の手から手へと機体に向かって運ばれて行ったそうだ。乗れたのかどうかはわからないが。
まるで沈む船から子どもだけでも助けようとしているかのようだ。
アフガニスタンは泥船なのだろう。

アジア横断にはインドを通るルートと、もう一つ、中国からパキスタンに入りそのまま西へ行くルートもあったと思う。もしかすると中国からパキに入れば南下するよりも西進する方がよいということでアフガンを経由するルートがあったのかと思ったが、この辺りに詳しい友人によると80年代後半から90年代初頭にかけてはアフガニスタンには入国できなかったようだ。
もっと古い時代には自由に入れた時期があったそうだから、そういう時代の話を耳にしたのかもしれない。

アフガニスタンのこの20年余りの時間は、失われた時になりそうだ。すっかり逆戻りしてしまい、女性の権利も何も再び奪われてしまうのだろう。21世紀だというのに、と暗澹とした気持ちになる。ミャンマーもそうだし、中国の西方もそうだ。
アフガニスタンは中国にとって大きな脅威になるだろう。今は懐柔政策を取るだろうが、先々どうなっていくのか心配だ。ウイグルあたりの人々をますます弾圧するだろうな……。

久しぶりに午前中晴れ間が出たので洗濯したりして、その後最近作ったものの撮影。このところまた作り続けていたので今日はミシンは休むことにして、午後は画像のチェックをしたり、数点上げたりといった作業。
今年はたくさんワンピースを作った。
藍は育てず(種どり用に育てているだけ)、故に毎年大変な収穫→乾燥作業が今年はない。そのうえ今年は藍を建てなかった。色々と間に合わず、そのまま使える生地が十分にあることもあり、来年に回すことに。
そんなこともあって縫製に集中している今年だ。
そろそろ秋ものも考え始めないとね……。
ではまた