散歩&読書

PC作業が続いたので今日は休み。
1点だけ商品の撮影をして、あとは読書。

  沈黙のひと  小池真理子
パーキンソン病を患って、体の自由を少しずつ失い、声、そして筆談での意思疎通すらも失っていく老人と、その娘の話。作家ご自身の経験から書かれたものらしいです。人には秘密もあるし、必ずしも正しいことだけをして生きていくわけではない。振り返れば間違いだらけ、なのだろうし、またその間違いにも、人に語れるものとそうでないものがあるだろう。よい小説に出合いました。
☆4.8 もはや別格、という気すらする

私の父も、晩年は言葉を失っていたので、読みながら父のことを思い出したりしました。
父の場合は脳梗塞から来るもので、どちらかというと脳の働きそのものがゆっくりと停止していったような気がします。だから、脳ははっきりしているのに表現できない、ということとは違う。どちらがどう、ということではなく、人は最期にそういう状態になる、こともある、ということですね。選ぶことはできない、運命に任せるしか・・・。

この本の前に若手のたしか芥川賞作家の小説を読んだ、読もうとしたのですが、あまりにもつまらなくて途中で投げ出した後でこの本。異次元ですわ。

夕方近所を散歩。道も別荘の庭も落ち葉で覆われて、きれいな時期です。近所の犬がいなかった、どうしたのかな。