朝起きたら、雪が15センチほど積もっていました。うぎゃぁーっと思っていたら、もう除雪車が来てくれていて、我が家の前の町道は除雪済みでした。また今年もお世話になりますなぁ、いつも感謝しています。
朝、玄関前
興奮してぜんぜんカメラ目線にならないウメ
新雪だー、と元気に歩くウメ
林の中は、木々に雪が積もっているので、足元は意外と雪が少ないです。
これはもう完全に根雪コースです。今年もまた、雪氷の季節が始まりました。
昨日のカイラスがあまりに残念だったからか、泳ぐ夢を見ました。抜き手を切って泳いで行く。競技に参加しているようで、私はけっこう速い方です。色々な場所を泳いで行った。行き止まりになっていて引き返したりした。
起きてから気づいたら、泳いでいたのは水の中ではなく、普通の街。普通の道路。そこを抜き手を切って、時々はバタ足もしなきゃねとか考えながら、泳いでました。
泳ぎは特に好きでもなく得意でもないから、不思議な気分。
カイラスは、チベット仏教とボン教(チベットの土着宗教)とヒンズー教の聖地。長い長い間、ここはそれらの信徒たちの巡礼地であり、また、僅かな数のチベット好き・山好きが訪れる場所でした。辺境中の辺境にあり、どこから行くにも往復3週間は見なければならず、公共交通機関もない。宿泊できる場所もない。食事する場所もない。だからよほどの物好き変人でなければ行かなかった、行けなかった場所でした。様々なものが整備された今は多分、漢族のプチ冒険旅行先なんでしょうね。ラサから3日で行けるのなら、ほんとにちょっとした冒険旅行感覚です。
30年前に見た番組では、チベット人巡礼にたくさん話を聞いており、彼らがなぜ巡礼をするのか、何を祈るのか、がとても興味深かったです。彼らは口を揃えて、「来世もまた人として生まれるように」祈っていると語っていたのでした。チベット仏教は輪廻転生を信じるので、来世に動物や虫やそういうものに転生せずに、人になりたいと彼らは祈っていたのです。現世のことではなく来世のこと。それはまた、彼らにとって、現世は祈っても仕方のない、現世での救済は求めても得られない(漢族に支配されているから)ものだからなのか、とも考えました。
時が流れ、チベットは大きく変わりました。映像に出てきた各種チベット人のいうことが本当ならば、チベット人は驚くほど豊かになり、そして、拝金主義が蔓延しています。それは2011年にチベット圏の端っこを旅した時にも強く感じたことでした。漢族よりもチベット族のほうがよほど金に汚く金を追いかけ金に支配されていた。中国政府の思う壺だと思いました。
今そのチベット人たちがカイラスに巡礼する時、何を祈っているのか、それを聞いてみたかった。今も、来世もまた人として生まれるようにと祈っているのか、それとも現世での幸せを祈るようになっているのか、知りたかった。彼らにとっての幸せが何であるのか、それは変化したのか、知りたかったと思いました。だから残念だった。
まぁそれでも。漢族がカイラスに詣でるなんていうことは、私が行った頃には考えられないことでしたから、今それが別に不思議なことではなくなっているのなら、中国は良い方向にも変わっているのだなと思います。漢族の尼さんが増えている話は前にも書きましたが、中国人も迷い始めたというかね。迷うことを知ったというか。あるいはビートルズがヨガにはまったみたいな流行病的な部分もあるかもしれないとはちょっと悪く言いすぎかな。
選挙、与党圧勝。そりゃそうだろね。
さてさてこれから日本はどうなっていくのかな。ではまた