夜になって雨

日中は曇天のままもって、夜になってから雨に。風が強い。

午前中は宅配便を待っていて、来ず、調べると保管中とかになっていて、わからないので買い物に。結局4時頃に来た。なんのトラブルか、いずれにしても宅急便は大変。

 『みかんとひよどり』 近藤史恵

シェフと猟師とジビエの話。初めて読む作家、悪くないが全体に薄い感じは否めないかな。大作の後にはちょうどいい。料理で言えばメインだけでは成り立たない、ということか。
☆3.5 ひよどりって食うものだったのか!

我が家には2年続けてイノシシもクマも出なかった。近くの森の上の方で砂防ダム? か何かの工事をしているらしく、その影響もあるのかもしれないが、町の中心に近い方の人も、今年はイノシシの痕跡を見ないと話していたので、全体的に数が減っているのかもしれない。減ることのないもののようにも思うが。

 『たかが殺人じゃないか』 辻真先
このミス1位ほかミステリー界隈の賞を3つ総なめした作品ってことで借りてみた。
つまらなくてびっくりした。半分くらい頑張ったがそれ以上は無理だった。これでこのミス1位って、どういう選考基準なのかこれ以下の順位はさらに酷いのか……。何が酷いって、ストーリーと関係のない雑談を全員がありえないシチュエーションで始める、という部分。読む気が削がれることこの上ない。
☆1 しかし面白いと思う人も当然いる、んだろう……

考えてみるとミステリー小説はあまり読まない。ミステリーというジャンルは何か特別な面白がり方があるのかもしれない。よくわからんが。

ではまた

4141歩

今日の歩数(^^;
まだまだ少ないな! 8000歩くらいは歩きたい。いや歩かねば! 内臓脂肪が!
冬の仮住まいは、日ごろの運動不足解消も兼ねて。タイに行くのが最もよい方法ではあるが、まだのんきに行くのは早い感じ。感染対策の甘い国でかかったら残念だし、帰国後の諸々も大変そうだ。

歩数は少ないが、丘陵地帯のため起伏がある。往きは坂道を下り、帰りは上る。徒歩10分ほどの距離にスーパーがあって有難い。

 

 『また、桜の国で』 須賀しのぶ
開戦直前から開戦、そして殲滅されるまでのポーランドを舞台とするスケールの大きな小説。欧州が戦場となることを阻止しようと奮闘する日本の外交官たちや、日本に恩義を感じている「ポーランド孤児」たち、アメリカ人記者、ユダヤ人、などなどがそれぞれの闘いに挑み、その多くが破れていく。
ポーランドと日本の間にそういう特別なエピソードがあったということをまったく知らなかったし、ポーランドの悲劇もここまで詳しくは知らなかった。読み応えのある大作だった。
☆4.5 覇権主義は悲劇しか招かない

全編を通してあちこちで出てくる「革命のエチュード」というショパンの曲。どんな曲かと検索して聴いてみたら、誰もが知っていそうな聞き覚えのあるものだった。
日本は島国のため、隣国に国境を越えて攻め込まれ市街戦になる、といった経験をしたことがない。それは本当に幸福なことなのだと思う。もちろん飛行機で飛んで来られての悲劇はあちこちであったし、沖縄には米軍が上陸し悲惨な市街戦となった。そうか、東へ東へと海を辿って行けば、アメリカも隣国なのかな???
欧州の人々が、他国多民族に対して抱く憎悪や恨みは想像の域を超えている。今、何事もなかったかのように暮らしている彼の地の人々だが、実際のところはどうなんだろう。昔のこととして水に流せる話なのだろうか。

壊滅させられたワルシャワに、行ってみたいと思った。

この小説、直木賞の候補になったが取れなかった。しかし「高校生直木賞」というものがあるそうで、そちらを取った。高校生がこれを読み高く評価した、ということに何だか安堵する。今どきのわけーもんは、こんな重厚長大な、そして暗く陰惨な小説なんて興味ないように思うが、いつの時代も、わけーもんは大人が思うほど馬鹿じゃないということだ。

今日は曇天だった。明日は夕方から雨になるか、ヤフーによれば。
ではまた

十二月

いつの間にか師走に入る。今年も残りわずか。

軽井沢を離れて海の見える町に来ている。海はそんなに好きではないけれど、遠くから見る海は好きかもしれない。水平線が丘や建物で切れ切れではあるが見える。地球は丸いと知っているから何となくカーブしているように思うが、そんな知識がなければ、あの向こうは崖で滝のように水が落ち込んでいくのだと思うのが自然かも。ただまあ、そんな風に水が落ちて行くのなら、どこから補充されるのか問題は発生するな。

暖地への移住は長年のあこがれだった。
団地に冬季仮住まい、という選択になった。

暖地、と検索したくて「だんち」と入力すると「団地」と変換されてしまい、「違うよ!」とやり直したりしていたのだが、ほんとに「団地」に住むことになって面白いなと思っている。

まだほんとに仮住まいで、今日やっと冷蔵庫が届いた。照明もないので(買えよ!)早寝早起きしている。テレビを置かずに過ごしてみるのも悪くないかと思ったり。しばらくは軽井沢と行ったり来たり。時々は向こうでご予約のお客さんの対応などある予定だ。店は半分くらいを母屋に持って来ている。開店の時は母屋での対応にするか、店での対応にするか、その時々で考えていこうと思っている。

中国雲南省昆明からラオスの首都ビエンチャンまでの鉄路が開通した。今のところ国境を越えることはできなさそう、コロナの関係だろう。ビエンチャンから国境まで3時間ちょいらしい。2等で3500円くらいと記事で読んだ。
ラオスは10年以上前から中国の属国のように感じていたが、これでまた一気に加速するだろう。何だか複雑だ。私はこの鉄道に乗ることがあるだろうか。少なくとも今、乗りたいとは微塵も思わない。ラサへ向かう鉄道も開通してずいぶん経ったが、それだけの時間を経ても、乗りたいという気持ちにはまったくならない。

 『モンローが死んだ日』 小池真理子

読んだような気がしていたが未読だった(と思う)。舞台はまたまた軽井沢近辺。大人の恋の物語。
☆ 4 ハッピーエンドでよかった

 『空にみずうみ』 佐伯一麦

仙台かと思われる東北の町で静かに暮らす作家と妻の話。周囲に暮らす人々との交流や、夫婦の暮らしが丁寧に丁寧に描かれる。途中から少し前に読んだパートを執筆中の場面にもなり、ちょっと面白い。時間軸がずれるというか。震災の具体的な記述は一切ないのに、そこここにあの日が浮かび上がる。皆が震災後の日々を生きている。静かで心に残る小説だった。
☆4.5 私小説のよさをしみじみ味わう

佐伯一麦を読むのは久し振り。『ノルゲ』以来かも。こういう淡々としたものを読めるようになった。うれしい。ホルモン様様。

ではまた

荒れ模様

夜半過ぎから雨になり、午前中も予報に反して降ったり止んだり。上空の風が強く雲がすごい勢いで流れて行くのが見える。午後遅くから再びぐんと冷え込んできている。
そろそろ雨が降るのは終わりかも。降るものは雪、に変わりそうな今日この頃。

昨日は今年最後の発送に。今年もありがとうございました。

ついでに図書館に寄っていろいろ借りてみた。今まで読まなかったような名前を知らない作家のものなども。
読書ができるようになったのは、思いがけない薬の効果でありがたい。少し前までは図書館に行っても2冊ほどしか選べず、それも選びながら「読まずに返すだろうな……」と思いながらだった。実際、殆ど読めた試しがなかった。
繁忙期と今(閑散期)とでは単に気持ちの持ちようが違うということなのかもしれないが。

あとは家の片付けやら何やらちょこまかと。
現在5時10分前だが既に外は暗くなっている。こういう空を見て思い出すのは高校生の頃、どんどん見えなくなっていくボールを追いかけていた秋のことだ。もう遠い遠い思い出だが、でも今でもそこに立つのなら、全て同じようにできるんじゃないかと思ったりもする。動き方や、次に何をするのかなど、体が覚えていそうな気がする。そしてすっころんで怪我をする、と(^^;

中村吉右衛門が亡くなった。吉右衛門と言えば鬼平だ。かっこよかったな。つい最近までテレビで見ていたような気がするのだが。CMだったのかな。
かっこいい歌舞伎役者だった。そして鬼平は、何度でも再放送で観たくなる良質の時代劇だったと思う。当代吉右衛門が鬼平を演じることがもうないのはわかっていたが、淋しいな。
久しぶりに池波正太郎を読みたくなった。

ではまた