氷点下

今朝は-1.4℃(軽井沢町)の氷点下。追分はもう少し低いかも。
どんどん寒くなっていきますな。冬はもうそこまで。というか東京あたりだとマイナスの気温は真冬のいちばん寒い時期にしかないからねー。

数日ぶりにミシン仕事。まず、愛用の湯たんぽのカバーを直した。ジッパーが壊れてしまっていたのを、外して、新しいのを付けた。この湯たんぽはとても小さい平たい円形のもので、何に使うかというとお腹が痛い時に。とても便利でなくてはならないものになっている。適当だけど直したので一安心。
それから夫の作業ズボンを作った。ところが何を間違ったのかやたらと長すぎるものが出来てしまい、ちょい危険なので明日短くする予定。年を取ってくると足元が不安定になり、たとえば女性のワイドパンツなどもうっかり裾を踏んでしまうようなサイズだと危険だ。階段などで特に。

何も頼んだ覚えがないのにヤマトのトラックが来た。夜中に夢遊病になって何か注文したのかとふと不安になったが、違った。
今年ずいぶんお買い上げいただいたお客さんからの荷物で、古い布などをお譲りいただいた。遠い昔のパキスタンの布などだ。私が旅を始めるよりも前に暮らしていたことがおありだそうで、その当時の布。インドともまた違う雰囲気で、どんな風に活かせるかまた宿題が出来た。

パキスタンは記憶では1988年前後の時期、日本人はノービザで入れたんじゃなかったかな。それともビザ必要だったかな。カシュガルに初めて行った時に入ろうかどうしようか少し迷った記憶がある。ビザが必要なら北京まで取りに行くしかなかったはずなので、あの頃はパキとは関係がよく相互ビザ免除みたいだったと思うんだけどまるっきり記憶違いかもしれない(^^; 3Kの仕事に濃い顔のパキスタン人などが就き始め、イラン人が違法のテレホンカードを売ってた時代だ。

 

 『日没』 桐野夏生
久しぶりの桐野夏生、のような気がする。久しぶりに、桐野夏生すげえと思った。
道徳的に正しくない小説を書いている作家がある日国家権力によって矯正施設に監禁され、迫害され、転向を余儀なくされ、それでも施設を出ることができず……、という話。正しい、正しくない、を誰が決めるのか。小説ではそれを国民からの声としている。国民からの告発によって作家が投獄される。何という恐ろしさだ。近未来、いや現在も既に地球のあちこちで。
☆4.5 ディストピア…………

自分も、毎日は書いていない誰が読んでいるかもわからんブログで、自重することが増えているのを感じている。ばーーーーっと書き散らかして、ふと、やっぱやめとこと消すことが増えた。以前はもっと特に何も考えずに思ったことを書き散らかしていたように思う。具体的に何かを恐れているわけではない。ただ何となく、これはやめとくかと思う。それは何なんだろうな。
一つには、ブログってものは単なる日記で、推敲を繰り返したりはしていないし、これに対して自分が全責任を負う、というような覚悟を持っているわけでもない。お金をもらって書く文章とはまったく違う。だからこれを以てして思想やら志向やらを問われたりはしたくないという気持ちが働いているように思う。
とはいえやはり、以前よりも注意深くならざるを得ない時代の空気感のようなものを、自分自身が感じ取っていることは事実だと思う。

そんなことも考えた。
ではまた