昨日はよく晴れたが今日は一転、どんよりの一日。予報にはなかったが雨も降った。この季節にどんよりされると辛い……。
中央アジアの地図をネットで見ていて、ふと、中国カシュガルのチニバ賓館は今どうなっているのかなと気になった。賓館(^^; という言葉が裸足で逃げ出していくようなひどい宿だった。泊まったのは88年6月。4人部屋ドミで、1ベッド4元。公定レートで140円、闇レートで100~110円くらいか。
当時の部屋の様子。この宿の写真はこれしかない。
この写真を見た友人に、私が捕まって刑務所に入れられたと思われた。
グーグルマップのカシュガルで探そうとしたが全然見つからない。当時のガイドブックはもう手元にないし、その宿があった通りの名前も覚えていない。ずいぶん探したつもりだが見つからないので、もうなくなったのかと思っていたら、別件でぶつかった人のブログで数年前に実在していたことがわかり、正しい名前もわかった。
当時はチニバとかチムニバとかみんな色々言っていて、自分でもなんだかわからなかったような気がする。其尼瓦克賓館、というのが正しいらしい。とすればチニワク、だね。もちろんウイグル語の読みに漢字を当てている。
今のチニワク賓館のお部屋です
30年。とにもかくにも30年、昔が3つ、流れたんだなぁ。
そういえば、消されたかもと思われていたジャック・マーさん、アリババのトップだけど、何やら党を批判した罪状で今はヨーロッパに下放されちゃってるらしい。中国に戻れるのか、戻ってもやっぱりド地方に下放されてしまいそう。ちゅうきょうはほんとに恐ろしい。恐ろしいのでひらがなで書かなければならない。しーおじさんは自分よりも上に行きそうな人間を決して許さない。
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『自転しながら公転する』 山本文緒
何日か前に訃報を目にした。軽井沢在住だったそうで、それは知らなかったと思う。この人の本を読んだことがあったかなぁとブログ内検索をしてみたら、読んでいたが、あまりいい印象は持たなかったようだった。たまたま図書館で見つけたので借りてみた。
とりあえず、長い……。文章はとても読みやすいので読んでしまうけれども、やはり長いなぁと思う。30代前半の主人公の葛藤はよくわかるように思うが、にしても泣きすぎだわな。こんなに泣くかなぁ。ちょっとうざかった。でもそれは描かれた30代前半の話で、その後主人公はどんどんたくましく強くなっていったのだろう。それはエピローグでちらっとだけ描かれる。
まぁ要するに恋愛小説なのだった。いくつか仕掛けもあって楽しめた。
☆4 ニャン! ニャン! それはねぇと思うぞ!
久しぶりの読書だった。読めてよかった。
ではまた