ラダック・ザンスカールの旅その2

リアルタイムでは帰国してそろそろ3週間に近くなってきました。
不調の原因はどうやら低血圧にもあると気が付き、こりゃ困ったと思っているところです。高所ではとにかく心臓がバクバクと働き、もともと心拍数は多い方なのでさらに激しく負荷をかけてしまいました。その反動なのか? 今は心拍数が減ってそして低血圧・・・。高度の影響は、下山後もあるのではないかなぁと思いますがどうなんでしょう?

 

 

2018年7~8月にかけて、インド北部のラダック&ザンスカール地域を旅しました。
この地を訪れるのは1993年以来25年ぶり。
激変した地域に驚きながらの旅でした。

パンゴン湖へ! でもその前に

高所順応も兼ねて行こうと思っていたパンゴン・ツォ。因みに「ツォ」とは湖のこと。
レーの町で代理店を何軒か回り、いちばんまともそうだった店に決めました。ツアー費用はどこも基本同じで9000ルピー。これは車1台を運転手付きで借りる金額と考えてください。
安く行きたい場合は、相乗りツアーに参加すれば安くなる。9000を人数で割るわけですからね。または公共バスか、代理店を通さずにタクシースタンドでドライバーと交渉すれば安く行けるかも、試してはいないけど。
私はもうロートルですし、長い道中、なれない英語でしゃべったり笑ったりしなきゃいけないのは無理^^; と判断し、夫と2人だけでチャーターすることにしました。
食事代や宿代は別です。ただし運転手の分まで払う必要はありません。
あと必要なのがインナーラインパーミット、国境地帯に入るための許可証が必要で、これは代理店で650ルピーでお願いしました。あちこちで聞きましたが、600~750くらいの値段が多かったかな? 何軒か聞いてまわれば相場はすぐにわかります。

出発当日、朝5時半にお迎えが来ました。
パンゴンの前に、途中のティクセ・ゴンパに寄るため、こんなに早く出発することに。
早朝のティクセ・ゴンパ屋上から南方向を
後半でチャレンジするストックカンリもこのどこかにあるはずです。


美しく整えられている中庭というか? 屋上みたいな?


喇叭を吹く僧侶2人。服装とかぶりものは立派だけど足元はサンダルだね。生活感があっていい。
勤行が始まるぞ~~~
っていう合図かな。


語り合う小坊主と青年僧
川に沿った部分がオアシス状に緑で、そこを離れると一気に荒野と化す。水の重要性がわかる。


密教っぽい様々な仏画が描かれている。
密教ファンっぽい西洋人が多数来ていた。


チャン・ラ(チャン峠) 標高5360m

ティクセからは峠道を延々と登ってチャン・ラに到着。ここは標高がバカみたいに高いので有名。5360、確かに、エベレストのベースキャンプに近い標高だ。
特に高度障害はない。順調順調。
ここに高度順応のためだけに来る人もあるらしい。

そしてパンゴン・ツォへ


途中の原っぱでマーモットがお出迎え。こんなに逃げないマーモットは初めて見た


残念ながら曇ってますが、パンゴン・ツォに到着。
映画「きっとうまくいく」のロケ地になったとかで、インド人観光客がものすごい数押し寄せていました。避暑地でもあり、後で聞いたところ、新婚旅行にも大人気なんだって。


ヤクに乗って遊ぶシークの方たち

ここではテントに泊まるか、普通の民家っぽいのに泊まるか、どちらかを選びます。私たちはテントには興味がなく、民泊に。1泊2000ルピー(2人で)、レーの倍もするぜ!
ただし一応2食つき。


晴れてきたのでまた湖岸まで行ってみた。こっちの方角にずんずん進めば、中国に入る。


テント村


宿の屋上(平屋だけど)から見た湖と、湖岸のテント群


湖と反対方向は山

実はこのパンゴン・ツォ、湖そのものを訪れたのはこれが2度目です。
1度目は、1992年6月、中国側チベット西部をヒッチしたトラックで走っていた時。


これがその時のパンゴン・フー(班公湖)。運転手がトラックを停めて休憩してくれて、その時に「この湖の半分から向こうはインドなんだぜー」と教えてもらいました。この水で手や顔を洗いましたっけ。


その時のわたくし。
輝かしいISUZU号。牽引してもらわなきゃエンジンかかんないISUZU号!
標高5000以上にしては薄着に見える。下はジャージだし。
この時の運転手、危険を冒して乗せてくれたいい人だった。元気かな。

♪ 時は流れて 時は流れて そうして私は・・・♪  ↓


中国語で話している若者たちがいたので声をかけてみたら、台湾からの旅行者で、写真を撮ってくれました♪
そりゃ変わるよ、26年も経ったんだから。髪型は変わんないかな、白髪は増えたけど!
まぁあれだ、5000mの地にいるにしては顔も浮腫んでないし、高所順応は順調ってことで。

 


こんな花がたくさん咲いていました。これはフウロの仲間だねぇ


これは帰り道の川のところに咲いていた花、なんだろう?


パンゴン・ツォへの往復はひたすらの悪路走りです。とんでもない悪路です。そこを運転手が突っ走るので、本当に疲れました。助手席にいたら架空ブレーキ踏みっぱなしだと思う。
運転が下手なわけじゃないけど荒い、レースじゃないんだからと突っ込みたい。


帰り道に寄ったお寺の灯明堂
「日本の方ですか」と声をかけられて振り向くと、南インドっぽい感じの若い男性が。
東大に国費留学していたのだそうで、本当に正しい日本語を話せるので驚きました。なんでも環境都市計画とか、そういった方面の研究をされていたそうです。インドでは最も重要な分野の一つだと思う。ぜひ若い人たちがインドを変えていってほしい(切に願う)。

 

パンゴン・ツォ。
高地にある湖で、高所順応のために行くならとってもいいと思います。ただし、トレッキングのための高所順応なら必要ない、トレッキングそのものが高所順応だから。
非常に観光化されており、そういうのがちょっと・・・、って向きには勧めない。
ただし、代理店で車をアレンジするのでなく、公共バスを使って行き、この観光エリア以外で泊まったりできるとすれば、よさそう、おもしろそうだと思う。公共バスは一応、あることはあるらしいです。
私は26年前にチベット側で手を洗いながら、
「いつかインド側にも行って手を洗いたい」
と思った、それを実現するためだったので、できてよかった。
気がすんだ。


ああ気がすんだ、気がすんだ

 

 

 

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