ミャンマーがロヒンギャ問題で揺れています。
ロヒンギャは仏教徒が多いミャンマーでは完全に超・少数派のムスリム系民族。ミャンマー政府による排斥活動が続いていて、特に今年は大量の難民が隣国バングラデシュに流入しており、国際的にも大きな問題として取り上げられています。数年前にはタイやマレーシアに海上から逃れたロヒンギャの人々が、虐殺されたり人身売買されたり臓器を奪われたりと本当に悲惨なことになっていることが報道され、この時も比較的大きな問題として取り上げられましたが以後見聞きしなくなりました。
イスラム国の問題で、世界がムスリム系の人々の惨禍にはあまり注目しなくなった時期であったからだと考えます。問題がなくなったわけではないはずです。
いまロヒンギャの人々が逃れようとしていく先はバングラデシュ。世界最貧国の1つです。流入してくる難民を受け入れるだけの経済的な基盤はおそらくないでしょう。ただ、同じムスリム系なので、助け合おうとする気持ちは強いのではないかと。
私はバングラデシュには一度しか行ったことがありませんが、その貧しさはインドのそれともまた度合いが違って、つらかった記憶ばかりが残っています。
ミャンマーは近年一応の民主化を成し遂げたり、アウン・サン・スー・チー女史がノーベル平和賞を受けたり、アジアに残る最後のフロンティアとして行き場を失った資金が大量に海外から流入したり・・・、といったようなことでニュースになることも増えてきました。スー・チーさんが国の重要なポストに就くことにより、今までよりはマシな国になっていくと多くの人が思ったし、実際、良い方向に動いたこともあったのだと思います。が、残念ながら今回のこのロヒンギャ問題については、スー・チーさんの無力が世界に知られることになってしまった感がありますね、今のところ。
おそらくミャンマーは、他の国の人々が考えるほどには民主化されたわけではなく、実際には未だに圧倒的に強大な軍の力の下にあるのではないかと愚考します。見かけ民主化したのは、軍政のままでは「中国以外の国々」からの投資が呼び込めないからではないかと。中国一国の支配下に入ることは、ミャンマーにとってよいことではないでしょうし、賢い選択をしたのだと思います。ただしそれはあくまで見せかけであって、実際には? 今回のスー・チー女史の無力ぶりが、それをよく表しているのではないかと思われてなりません。
ミャンマーは仏教徒が圧倒的多数のため、国民もロヒンギャなんていなくなればいいと思っている人が多数であってもおかしくない、スー・チー女史としてはあえてそこでロヒンギャの味方をして人々からの支持を失う理由はない、そんな義理はない、ってことかも。
今年、久しぶりにミャンマーへ行ってみようかなと考えた時期もあるのですが、やめることにしました。いま現在のミャンマー政府に、いかなる形であれ外貨を落としたくないから、というのがその理由。一寸の虫にも・・・、ですな。
さてさて、今日は晴れる予報だったのが一日中どんよりと曇りました。きのう張り切って藍の収穫をしなくてよかったです。
デスクワークを終えて夕方、最近少しずつやることにしている散歩に出かけました。別荘地の中をぐるっと歩くだけですが、万歩計を持っていくのを忘れました、残念。
それから藍をすこし収穫しました。今夜、テレビを見ながら外すくらいの分量です。今年はこんな感じで無理のないように作業をしております。
明日は晴れる予報、ほんとに晴れてほしいですね、ではまた