バタバタ上京

少しずつ林の中の木々が芽吹き始めた軽井沢です。コブシの開花から始まって枝垂れ桜、ヤマザクラと咲き、新葉が展開し始めるこの時期が軽井沢のベストシーズン。だと思います。夏もいいですけどね、私はこの時期が一番好きです。

さて、昨日は久しぶりに東京へ行ってきました。
大宮あたりまではもったけど、赤羽で雨が降っているのに気付きました。傘は持って出たけど、せっかくの東京で雨はつまらん・・・。
東京駅で下りて有楽町へ。
いつもの国際フォーラムAホールです。
帰りには楽屋挨拶の特典付き。

なんてね。
そんなわけない。
行ったのは有楽町でも反対側にある王子ホールという小さなところ。
客席数350、本当に小じんまりした感じのいい場所でした。
子どもの時に多分行ったことがあるはずですが記憶にはまったくなく・・・・・・。
すぐ横が三越なので、そこで軽く食べたり贈り物を買ったりして時間をつぶしてから行きました。贈り物にはちゃんと「のし」もかけてもらった、そのへんはさすが百貨店の人は慣れていてちゃっちゃとやってくれて頼もしいです。
本当はお花にしたかったのだけど、例によって直前まで手配しなかったら、贈れることは贈れるみたいだけど時間指定ができないとか、どういうものか写真で見られないとか色々あって、お菓子にしました。

出かけたのは叔母の演奏会。御年たぶん85か86くらい。父の妹なので多分そのへんではないかしらん。
叔母は邦楽家、お琴と三味線の演奏家です。私はまったくの門外漢なので詳しくはわかりませんが、たぶん大家だと思う^^; ほんと身内って却ってよく知りませんよね。
子どもの頃は演奏会に行って、舞台で花束を渡したりしたことがあるとおぼろげに記憶していますが、それもせいぜい小学生までで、その後は一度もそういう場に行ったことがありませんでした。
東京の実家にいた頃は、隣に叔母が住んでいましたから、よく音は漏れ聞いていましたが、漏れ聞いてるだけじゃ何やらさっぱり・・・、です。正直、あまり好きな音ではなかったりして(さらに^^;)
でも昨夜、久しぶりというより殆ど初体験と言ってもいいのだろうと思う形でちゃんと聴いてみたら、なかなかによかったのであります。
叔母の手が飛ぶように動いて音を出し、さらにはソプラノで歌ったりもして、本当に驚いたですわ・・・。

さすがに高齢なので舞台に出たり引いたりするときには介添の人につかまって歩いていましたが、演奏に関しては問題なし(だと思う)で。すごいな。祖父(叔母の父)は102歳まで長寿を得ましたので、叔母は完全にその血を受け継いでいるなと思いました。私の父は受け継がなかったんだな、兄妹でも違うものですね。
帰りに楽屋に寄ったら廊下に車椅子が置いてあって、訊いたらそれで来たんだと。今は少し腰回りを痛めているとのことでした。でもまだまだ元気で意気軒昂。身内ながらまことにたいしたものだと恐れ入りたてまつって帰ってきました。

新幹線の最終便を取ってあったのだけど東京駅に1時間近く前に着いてしまったので、エキナカで買い物などして時間つぶし。この時間でもやっているお店があってたすかりました。
たまの東京、往復しただけでしたが、たまにはこんな刺激もいいですにゃ。