東京ものがたり

咳が治まりきっていないのだけど、チケットの譲り先も見つからなかったし、後方とはいえけっこうど真ん中に空席を作るわけにもいかん・・・。と言い訳をしながら、夜会に行ってきました。
当日は遅めの新幹線にして、乗ったらすぐにちょっとだけ食べて咳止め薬を服用、以後は水だけを摂取しながら赤坂のホテル(なんちゃってカプセル)に。その日は知人の誰も来ていないはずだったのでギリギリまでホテルにいて、出発。10分前に着席。ペットボトルの水と、胸ポケットにジップ袋に入れた浅田飴を頼りに前半を乗り切る。
後方だけど真ん中らへんで、少し前に背の高い男性がいてたまに視野をふさがれたけど、ほんのちょっとずれれば見える程度でとてもよかったです。前回はうんと前で見ましたので、見えない部分もあり、今回はそれが見えてよかった。
休憩時間にふらふらとトイレに行ったらグッズ売り場が空いており、そういや一会のDVDをまだ買ってなかったやと、ふらふらと「DVDください」と言ってた、お金払いながら「あらもしかして、アマゾンだったら値引きされてたかも!」と思いついたけどまぁいいや~。
後半はペットボトルを鞄に出し入れするのも隣の人には嫌かもと思い、右手に握りしめたままで見てました。たまには一人もいいもんだと思った夜でした。
普段は興奮しちゃってぜんぜん寝られないのですが、この日は寝たみたい。

今日は5年ぶりに母校を訪ねてみました。当時お世話になった先生がまだ一人いらっしゃるので、頼まれていたタイの山岳民族が作っているコーヒー豆をお届けがてら。前回行った時は授業もしていたので行かなかったのだけど、今日はテスト中とかで校庭に誰もおらず、足を踏み入れてみました。以前はなかった建物が出来ていたりして、すこし変化はありますが、それでもグラウンドは変わらずそこにあった。
「なつかしいものなの?」って訊かれて
「そりゃそうですよ、365日は言い過ぎだけど確実に年360日はここを走り回ってた。あ、水道はそのままだね、命の水だったよ・・・」
先生は笑ってました。

そうそう、迎えに来てくれた先生が、ショールをしていて、
「これ、職員室でひざ掛けにしてるんだけど、わかる?」
「あ、見覚えがあるなぁ、えぇっ、まさか、カシュガルの・・・?」
「あなたが最初に旅に出た時にもらったお土産だよ」
「うわぁ、そんなものをまだ、ってか30年ものでしょ!」
忘れもしない、初めて行った中国で、チベットには入れずにルートを変えてたどり着いた西の端っこのカシュガル。漢族の姿も少ない街で、でも漢族に間違えられて視線が痛かった街、足踏まれたりとか嫌なことも多かった街の、今はないだろうエイティガール寺院裏のバザールで、買ったものでした。今もほんとに忘れないんだよ、朝起きたら体に砂が積もってる、あの頃の西域の旅。
あげたことすら忘れていた、大事にしてくれてありがとうございます。

学校を出て新宿バスタに。途中で調べたらギリギリ間に合いそうだったのだけど、走っていったら目の前でバスに行かれてしまいました。次のバスまで3時間近く空くので西武バスを調べたら、30分後に池袋から出る。そういう時に限って山手線が来なかったりする(笑)。どうにかこうにか5分前にバスのりばに着いたら、
「事故渋滞で高速乗るまで相当時間がかかる、奨めない・・・」
と言われました。でも乗る気満々で突っ走ってきたので、今更新幹線に切り替えるのもめんどくさくそのまま乗ったら、ほんとに目白通りがぎっちり渋滞でまるで進まない。高速乗るまでにたぶん2時間半くらいかかったんじゃないかと。すごいね渋滞。
それでも無事に帰ってきました。

ぼちぼち買ってきた生地の整理や、新しい作品づくりなど始めないとですね。咳が完全に抜けないけど、快方には向かってます。
東京はまだ木々に葉もあって、初冬というよりは晩秋のたたずまい。こっち帰ってきたら最初の温度計がマイナス1℃。くぅー。ではまた