読んだ本など

友人が送ってくれた中島みゆきさんのシングルスⅡというCDを聴いてます。
タイトルどおり、ある時期のシングルレコードの曲を集めたもの。
私は昔からアルバムしか買わなかった。
というか、シングルの曲はアルバムに必ず含まれるものだと信じて疑わなかった。
そんなわけで、知らない曲はほぼみんなシングル曲なんです。
シングルバージョンの「時代」とそれに続く「最後の女神」に早速やられたところです。

まだCD全盛になる前、バンコクのとあるホテル(えーと何と言ったかな、あれだよあれ、えーと、ほら、プラトゥーナムの近くで以前は日本からのツアーがよく使ってたとこ・・・・・・忘れたっ)のショッピングエリアに、謎のカセットテープ屋があり、そこに日本の音楽の海賊版がたくさんあり、そして、中島みゆきさん関連も充実していた、のね。
ベスト盤みたいなものをよくそこで買いました。「夜を往け」も「中島みゆき」も、最初はここで買ったテープで聴きました。1990年代の初頭だったと思います。
当時買ったテープに「シュガー」という曲があり、好きだったのだけど、うっかりテープを捨てちゃって、以来聴いたことがなくてですね。
それがこのシングルスⅡに入ってるんです。
長い話でオチもない・・・。

『悪の教典』 貴志祐介
長い。長い。長い。殺す。殺す。殺す。そんだけ。何が書きたかったのかさっぱりわからじ。サイコパスの話はもういいよ・・・。おもしろい作家だと思っているんだけど。☆1.5

『カラーひよことコーヒー豆』 小川洋子
エッセイなので星はつけませんが、とてもいい本でした。
何度も書いているように、私は「妊娠カレンダー」がどうしてもダメで、以後小川洋子という作家にダメレッテルを貼り続けていました。それが騙されたと思って読んだ「博士の愛した数式」がよくて、その後何冊か読んだけどはずれがなく、すっかり評価を変えたのでした。思慮深くてとても好きだなぁ、と思いました。

『知ることより考えること』 池田晶子
美人過ぎる哲学者、と、今ももし存命ならばマスコミに呼ばれたにちがいない、そして、そのことに対して怒り狂ったにちがいない、哲学のひと。理解できない部分も多々あるのだけれども、ときどき読みたくなる。
ほんとうに頭のよい人は、こういうものを読まなくてもいいんだろうけどね・・・。

『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』 ローリー・スチュワート

タリバン政権崩壊直後のアフガニスタンを、徒歩で横断したイギリス人(外交官?)の紀行。途中まではアフガニスタン政府の監視役と、その後は途中で押し付けられた犬との旅行。よくぞご無事で、が率直な感想。部族社会そのもののアフガニスタンのことを少しだけ知ることができました。
この人は別に一発狙いでこれをしたわけではなくて、長いアジア徒歩旅行の一部分だったのだそうです。資金も装備もスポンサーなし、ってところがいいね、気に入りました。スポンサーを付ける人は、損得で言えば得なんだろうけど、それが純粋に自分の旅じゃなくなるってことに、なぜ怯えないんだろう。いつもとても不思議に思う。
それはともかくとして、大真面目な本なのに笑ってしまうところもたくさんあって、いい本でした。思うに、現代の我々は、「面白く」作られたものに慣らされすぎているんじゃないかな。テレビでも本でも「ほら面白いでしょ、笑えるでしょ、ウケるよね」と作られてる。そんなのばっかり見ていたらバカになると思う。☆4つ

この人、食料も炊事道具もテントも持ちません。最初ちょっと不思議に思った。自分なら保険のためにも絶対にそれらを持つと思うから。でも考えてみれば、アフガニスタンでテント張って自炊して旅をしたら、1週間の間に命を落とすんでしょうね。だから土地の有力者を頼りながらつなぎながら行くしかないんだね。

ではまた