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数日軽井沢に帰り、またこちらに戻ってきた。

数字は本日の歩数。小田原のホームセンターなどに行って店内を歩き、帰宅してから歩いて買い物に行った総数。とにかくこの「歩いて買い物」というのが軽井沢では出来ない(そもそも店もない)ので、とてもありがたい。
カーテンと風呂蓋を買ってきた。極力物は増やしたくないけど、必要なものは買いそろえないと。

今年の5月か6月頃に、グーグルマップで作った旅の経路図をごっそり消してしまった。すぐグーグルに連絡して救済を頼んでいたのだが、結局無理だったみたいで(というか対処はされなかったかと思う)、仕方なくあきらめて作り直す作業を昨日から始めた。
けっこう難しくてめんどう。
でも過去の自分の旅の日を振り返ることになるので、案外嫌にならずに作れそうな気がしている。この冬はこういったネット関係の諸々をやろうかと思う。

前の冬は、大量のフィルムをデジタル化する作業をしていたんだっけ。

 

 『わたしが消える』 佐野広美
江戸川乱歩賞受賞作。記憶を失いつつある元刑事が娘に頼まれて遺棄された老人の身元を調べ始める。すると関係者が殺されたり拉致されたりし始めて……、というミステリーというかハードボイルドというか。文章が読みやすく、悪くない。
☆4 仕掛けが大きすぎることは否めないかな

 『傲慢と善良』 辻村深月
読了した瞬間に「なんじゃこりゃ! どういうラストなんだよ!」とつぶやいてしまった。婚活アプリで出会った男女、女の方がストーカーに連れ去られてしまい必死に探す男、の話。どいつもこいつも饒舌でその延々と続く会話文にかなり消耗する。意味があることを言っているように見えるが、実は数行の台詞の中でも矛盾があり、作家自身が「傲慢」「善良」についてよく理解納得していないのではないかと思われた。としか思えないのだから、作家の説明表現が下手なのだ。
登場人物にまったく魅力がない。そしてどうしようもない愚鈍な女が突然震災後の東北に出かけてボランティア活動を始め、変わっていく、姿が描かれる。ここから見事に善人しか出てこない。「被災地の人は善良」「田舎の人は善良」「東北の人は善良」だとでも? このへんの話でうんざりも極まったところにラストでズドン。
☆2 私にはまったく腑に落ちなかった 何が言いたいのかもわからん

というところでではまた