今日の歩数(^^;
まだまだ少ないな! 8000歩くらいは歩きたい。いや歩かねば! 内臓脂肪が!
冬の仮住まいは、日ごろの運動不足解消も兼ねて。タイに行くのが最もよい方法ではあるが、まだのんきに行くのは早い感じ。感染対策の甘い国でかかったら残念だし、帰国後の諸々も大変そうだ。
歩数は少ないが、丘陵地帯のため起伏がある。往きは坂道を下り、帰りは上る。徒歩10分ほどの距離にスーパーがあって有難い。
『また、桜の国で』 須賀しのぶ
開戦直前から開戦、そして殲滅されるまでのポーランドを舞台とするスケールの大きな小説。欧州が戦場となることを阻止しようと奮闘する日本の外交官たちや、日本に恩義を感じている「ポーランド孤児」たち、アメリカ人記者、ユダヤ人、などなどがそれぞれの闘いに挑み、その多くが破れていく。
ポーランドと日本の間にそういう特別なエピソードがあったということをまったく知らなかったし、ポーランドの悲劇もここまで詳しくは知らなかった。読み応えのある大作だった。
☆4.5 覇権主義は悲劇しか招かない
全編を通してあちこちで出てくる「革命のエチュード」というショパンの曲。どんな曲かと検索して聴いてみたら、誰もが知っていそうな聞き覚えのあるものだった。
日本は島国のため、隣国に国境を越えて攻め込まれ市街戦になる、といった経験をしたことがない。それは本当に幸福なことなのだと思う。もちろん飛行機で飛んで来られての悲劇はあちこちであったし、沖縄には米軍が上陸し悲惨な市街戦となった。そうか、東へ東へと海を辿って行けば、アメリカも隣国なのかな???
欧州の人々が、他国多民族に対して抱く憎悪や恨みは想像の域を超えている。今、何事もなかったかのように暮らしている彼の地の人々だが、実際のところはどうなんだろう。昔のこととして水に流せる話なのだろうか。
壊滅させられたワルシャワに、行ってみたいと思った。
この小説、直木賞の候補になったが取れなかった。しかし「高校生直木賞」というものがあるそうで、そちらを取った。高校生がこれを読み高く評価した、ということに何だか安堵する。今どきのわけーもんは、こんな重厚長大な、そして暗く陰惨な小説なんて興味ないように思うが、いつの時代も、わけーもんは大人が思うほど馬鹿じゃないということだ。
今日は曇天だった。明日は夕方から雨になるか、ヤフーによれば。
ではまた