土布で何か作ろうと出してきて、巻を開いてみたら、まさかの糸変わり。
端っこから1mくらいのところで横糸が変わっており、そうすると色味が変わる。
左右で色が違う
右側が巻の端っこの方、つまりこの色を見ていいなと買った巻なんだけど、途中からは左の色になってしまう。
ほかの国でも時々見かけるこの糸変わり。現場で発見するのは難しい、巻を全部開いてから買うのがプロかもしれんが、自分にはそんなのできない・・・。
糸変わりがせめてあと15cm先だったら1つ考えていたのが出来たのだけど、尺が足らない。仕方なく、糸変わりを面白がることにして、自分のを縫いました。さすがに売り物としては出す自信がないな。
布を織った人が悪意を持ったり何かしら意図的にこれをしたわけではないと思う。おそらく単純に、横糸がなくなっちゃって、似たような色だからこれでいいかと続けて織った、そういうことだと思います。文革前の生地らしいけど(不明)。
東大の新入生へのお祝いスピーチで、久しぶりに上野千鶴子がぶちかましたらしく、今朝テレビで一部を見ました。上野千鶴子は私ら世代だとちょっと疎ましい部分もある人だったな。空回りする痛々しさを感じたこともあったと思います。東大の名誉教授かー。最も私の世代だといわゆる「思想」は死んだ世代なので、そんなに知られてもいないかもしれません。朝ジャーとか読んでない限り。
アグネス・林論争のときも私は林寄りだったのであまりよくは知らない人だったけど、今回のスピーチはよかったんじゃないですか。私も無知で知らなかったけど東大の女子学生比率が2割以下とかかなり驚きました。
そもそもが「アグネス・林じゃない! チャン・林だ!」と噛み付いてたのは誰だったっけ? 中野翠か。それも一理ある。
で、そんなニュースの流れでコメンテーターが東大の新入生女子に「あなたにとっての女の幸せってなんですかと訊いてみたい」と言ってて。
いやそれおかしいだろ。
じゃ、男子学生に「あなたにとっての男の幸せってなんですか」って訊けよ。今すぐ行って訊いてこいよ!
とかキレてしまう私は怒れる中高年。
「あなた」 河野裕子歌集
没後に家族が編んだ歌集です。過去に出された歌集から抜粋し、それぞれの歌集の後書きと、その時期のことを書いた家族によるエッセイが一緒に入っています。
とてもよかった。
日本人に、短歌という形式は、合っているのかもしれないと思いました。歌だから言える、歌だから書ける、ということがあるかもしれないと。
息子と娘を一人ずつ育てた歌人ですが、それぞれが立派に歌人となっている。つまり家族全員が歌人。門前の小僧じゃないけど、親が詠んでいれば自然と自分も詠んでみようかとなったらしい。短歌家族。少なくとも映画「万引き家族」よりずっとかっこいい。
※アグネス・林論争 アグネス・チャンと林真理子の間で繰り広げられた論争。1988年。アグネスが職場に子どもを連れて行ったことに端を発する。職場に子連れなど言語道断とする林側と、なぜ悪いのかとするアグネス側、それぞれ他の人も巻き込んでのかなりの論争になった。上野千鶴子はアグネス側に立っていた。