台風が向かっているので、雨がやみません。
このあたりが一番ひどいのは、明日の午後から夕方にかけて、と、今のところの天気予報は伝えています。
せっかくの連休ですが、これではどこにも行けませんね。
藤原伊織氏の『シリウスの道』、そして『ダナエ』を読みました。前者は再読。
やっぱりこの人の書くハードボイルド世界は好きだったな、と確認。男の美学とでもいうんでしょうか、据え膳も食わぬような。それが好きでしたね。
後者のほうは、ちょっと意外な短編集でした。らしからぬ、という印象が強かったです。続けて読んだからでしょう。まったく別の機会に読めばよかったかな。
桐野夏生氏の『アンボス・ムンドス』も読了。短編集。
いろんな意味でおもしろかったです。けっこう女のドロドロ性愛的なテーマも含んでいるのですが、陰惨ではないところが救い。
今は高村薫氏の『李歐』を読んでいるところです。何度目になるかわかりません。時々、無性に読み返したくなります。この作家の小説の中では、いちばん好きです。全部読んでいるわけではありませんが。
この作品の下敷きになった『わが手に拳銃を』も読んでいますが、これに書き直されて、こっちのほうがずっといいです。
「李歐よ、君は大陸の覇者になれ。俺は君についていく夢を見るから」
しびれますよね。読んでみたくなりませんか?
そんなわけで、晴耕雨読&雨書状態。
明日も一日雨の予報です。