真冬日すれすれ

寒い寒いと思っていたら、本日の最高気温は0.4度。ほとんど真冬日でした。最低はマイナス8度。うーん、寒いですな。
2月ころだったか、MTというブログソフトを入れたくて悪戦苦闘してまして、結局断念したんですが、昨日思い出してやってみたら、すんなり入ってしまいました。ぼうぜん。
でも、すんばらしいオチもありまして。
気に入ったデザインテンプレート(もちろん無料の)が使いたかったのですが、どうもバージョンがアップしちゃって使えないらしいのです。なーんだ。
ほんと、あの労力は何のためだったんだー!
で、ここ何日かは、ついに通信販売を始めようかってことで、そのために必要なシステムを作ろうと悪戦苦闘しています。zen-cartという、オープンソース(システムを公開していて、頭のいい人たちがみんなでどんどんよいものにしていこうという、そんな感じのものらしい)のシステムなんですが、これがねぇあなた、ヘブライ語の本を読めって言われてるに等しいむずかしさ。むずかしいという段階にさえいたらず、何がなにやらさっぱり! わかりません。
もうちょっと簡単なもの、ないですかねー。
ああ、ついでにMTですが、めんどくさいです。Nucleusの方が使いやすい。書き込みもしやすいと思う。慣れればいいのかもしれないけど、結果的に、Nucleusにしといて正解でした。では。
注) Nucleusっていうのは、今みなさんがごらんになっている、このブログのシステムです。ブログって、エキサイトとかライブドアとかジュゲムとかでスペースを借りて作ることが多いのですけど(私もずっとそうしてましたが)、今のこのブログは、私のホームページに組み込まれています。えっへん。

雨の誕生日・・・・・・

忘れていましたが、今日は私の誕生日でした。
またひとつ、馬齢を重ねてしまいました。ふむふむー。
昨日は予報どおり暖かくなりました。
午前中に花屋根の去年の株を片付ける作業。抜けるものは抜いて、手ごわいのは切り取って、たまった落ち葉なんかもある程度取りました。
午後、予定どおり、苗の植え付け。
49穴種まき連結トレーを2つずつ4つ上げましたので、200株弱。欠株もあったので、180くらいかな、たぶん。まだ小さいので蕾もついておらず、ゆっくり成長してもらえればと思います。ゴールデンウィークに咲くかどうかは、この先の気温の動向によるかと・・・・・・。
サカタのタネからも新しい種が届きましたが、どれも発芽適温が20-25度と高めなので、もう少し待ったほうがいいかと思い、保留しています。発芽させるところまではいくんですが、発芽後も室内にばかり置いていると徒長してしまうんですよね。晴れた日中は外に出したいわけですが、日光はあっても気温は低かったりするので、苗の生長にはなかなか難しい環境です。
昨日はその作業だけでぐったぐたに疲れてしまい、パソコンも立ち上げずに寝てしまいました。今日は雨なので、やみ間を縫って犬の散歩をしたり、ウメと一緒に昼寝したり、マラソンを見たり、しています。
だんだん忙しくなってくるので、ペースを上げていかないと、と思いつつ。
では。
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鳥の巣箱

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もうすぐ春。
ここ何日か、鳥たちが追いかけっこをしているのをよく見るようになったので、急いで巣箱を作り、今日かけました。
これはシジュウカラ・コガラなど用(ネットで大きさを調べました)。直径3センチの穴を開けてあります。入るかなー。全部で5つかけました。
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毛が抜け変わりつつあるテツ。
あいかわらず怖がりで甘ったれで神経質で下痢症。
あれ、誰かにそっくりじゃありません?
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健康そのもの、楽天的なウメ。
この犬も誰かに似てますな。
今日の最高気温は3度ちょっと。寒い一日でした。
私はまた新しい無謀な挑戦をパソコン上で始めましたが、相変わらず進歩なく、いきなりドツボにはまっています。いえ、今度こそ、仕事に結びつくことをしようと決意したんですけどね、なんでできないんだろう・・・。
明日は暖かくなる予報です。店の掃除やら、苗の管理やらしたいな。
えっと、今月18日に、一応オープンする予定にしました。本決まりになったらちゃんとHP上で公開します。では。
えぇと、コメントはこの下の、赤い字で書いてある右から2つ目をクリックすると付けられます。念のため。

『魂萌え!』 『漂流トラック』 「DOG DAY AFTERNOON」

忘れそうなのでまとめていっときます。
『魂萌え!』 桐野夏生
桐野夏生さんといえば、直木賞をとった『OUT』以降、クライム小説あるいはグロテスク路線で名を馳せていらっしゃる。去年、『アイムソーリー・ママ』という作品を読んで、そのあまりの救いのなさに脱力してしまって以来、この作家からは遠ざかっていたのだけど。
久しぶりに読んでみました。実は実家がとっている新聞に連載されていたため、何度か目にしていたので、そこそこ安心感もありました。
うん、いいですね、楽しめる小説でした。
こういう専業主婦っていると思うし、こういう息子も、こういう娘も、いると思う。どこをとっても何の変哲もない、庶民の日常。これだけで十分、小説の題材になるんですね。もちろん、この作家の力量をもってしてですが。
私は桐野夏生さんの、『ファイアボール・ブルース』1・2や、初期の探偵ミロシリーズが好きです。その後のリアリズム・グロテスク系はちょっと。読んでみたい気はありますが、よほどこちらの体調がいいときでないと負けそうです。
★★★★☆ 星4つから3.5の間
じゅうぶん楽しませていただきました
『漂流トラック』 安東能明
初めて読む作家さんです。ミステリーです。
うーん・・・・・・。ムヅカシイな。
主題として選んだものはよかったと思うし、この主題を描ききれたら、すばらしかったと思います。残念ながら、この主題を描くために著者が作り上げた筋書きが、弱かった。最初から最後までを1本の道で通すことができなかった。登場人物は少ないのに、魅力的に描ききれなかった。いろんな事実が明確に結びつかなかった。一人ひとりの人間が抱えたもの、そこから導き出される行動の動機付けが、弱かった。
小説の冒頭に2つのプロローグが挿入されています。
特にその最初のプロローグは、完全に余計だと思いました。どうしても書きたかったんだろうとは思うのですが(そういうことってあるんだろうけど)、でも、余計だった。それを入れる必要がどこにあったのだろう? もったいない。
ミステリー小説のプロローグといえば、なんと言っても高村薫の『マークスの山』のそれだろうと、私は勝手に思っているのですが。この冒頭部分は圧巻でした。ここを読むだけでも価値があると思ってしまうくらい。臨場感アリアリの、読んでるだけで恐怖を覚える闇の山中の描写。
あれはすごかったな。
★★☆☆☆ 星2つ
生き返らせてどうする!(読んだらわかります)
「DOG DAY AFTERNOON」
読んだんじゃなくて映画ですが。ちょうど衛星放送でやっていたので見ました。アル・パチーノは好きな俳優です。
間抜けな銀行強盗の話です。あまりにも間抜けで手際が悪く、警察に包囲された後で銀行員からも「どうしてさっさと終わらせて出て行かなかったんだ」と説教される始末。ゲイの恋人やら、デブでおしゃべりの女房やら、自分勝手にわめき散らす母親やら、いろんな人間が出てきてアル・パチーノを苦しめます。
その一方で、ベトナム戦争に倦んだ市民が、アル・パチーノをヒーローに見立てて大騒ぎ。ピザの配達人なんかは大喜びでやって来たりします。
情けない人間の、情けない人生と、情けない人間関係。実も蓋もないって感じだけど、描く意味も、それを見る意味もあると思わせる映画でした。
★★★★☆ 星4.5です(半分のホシがなくてねぇ)
実話だったんでびっくり

あったかーい日でした

風がけっこう強かったけど、あったかい一日でした。春の到来を思わせる、実にしあわせな一日。
しかし、「こっからが長いんだよねー」と、昨日も友人宅で嘆息しあったのです。そう、ここから先、下界はどんどん春爛漫に向けて突き進む。ところがここは、あいかわらず最低気温はマイナスだし、下手すりゃ真冬日だってあるし、風が吹けば超寒いし、畑は凍ったままだし・・・・・・。
そりゃほんの少しだけ春っぽい気分も味わわせてはもらえますが、それもまぁ何というか、フランス料理のコースみたいに「早く次持ってきて!」「ああもう、面倒だからぜんぶ目の前に並べて!」って感じで、遅々として進まないのを延々待たされるというか・・・・・・。
そう、覚悟が必要です。ここからゴールデンウィークまでの約2ヶ月は。
とはいえ、しあわせな春の一日、私はパンジーとリムナンテスの苗をすこし大き目のポットに移し替えました。畑の隅で種まきケースのまま越冬した苗です。移し替え、園芸屋さんでもらう苗トレーにずらっと並べ、デッキの壁よりに置きました。ここなら日もよく当たるし、風を遮ることができるので。トレー3つ、ざっと100ほどの苗ができました。
まだまだたくさんの苗が植え替えを待っているのですが、これから種まきがどんどん進行していくので、あまり多くをポットに移すと後が大変です。で、この残りはそのまま屋根へ移そうかと考えています。
今日、久々に花屋根に上ってみましたが、パンジー・ビオラ群のこぼれ種からの苗は、1株しか確認できませんでした。屋根の下の地面では、けっこうしっかりと根を張ったいい苗が見つかったのですが。やはり屋根は環境としては厳しかったのかな。
冬中外にあった苗なので、もう植えつけてもいいかなぁと思います。次にあったかい日がきたら、やりたい仕事です。
そろそろ店の準備も始めないといけませんね。次にあったかい日がきたら(おいおい)、お店を開けて掃除しようかな。これもやりたい仕事その2、ってことで、手帳に書いときます(笑)。

啓蟄。で、畑のパンジーを掘ってみる

東京では春一番だったとか。軽井沢は曇って気温も10度いかなかったです。そんなにあったかいとは思わなかったけど、びっくりすることに、朝の気温はプラスだったらしい。うん、やっぱり啓蟄なんですね。
そんなわけで、畑のバーク山に埋めておいたパンジーの苗を掘り出しました。
例年だと雪の下で春を迎えるのですが、今年は雪が消えてしまったので、仕方なくバークで埋めました。
掘り出してみると、かなり傷んでいます。仕方ないですね。バークじゃあまりにも乱暴だし光は遮るし、だいたい気温の低下をそれほどは防げなかったんじゃないかと思います。
とりあえず掘り出しただけで、今日は終わり。小雨がぱらついてきたので。
明日、小さなポットに植え替えてやろうかと思いますが、土も凍っているしどうしよう・・・・・・。明日の様子を見てから考えます。
そうそう、とうとう我慢できなくて、昨日、レタスとダールベルクデージーとハナビシソウの種を蒔いてしまいました。もちろん室内です。サカタノタネに注文した種も、今週中には届くでしょうから、そしたらまた蒔かないと。そうしないと、初夏に間に合わないんですよね、寒冷地だから。
でも、久しぶりの土いじりですっかりご機嫌になりました。早く発芽しないかなー。

博士の愛した数式 小川洋子

映画化もされて話題になっていたところに、タイミングよく友人から貸してもらって読みました。ちょっと前なんだけど、忘れてしまうのでメモだけ。
うん、おもしろかったです。
映画のキャスティングもいいんじゃないでしょうか。読んだ後で考えると、そう思います。
小川洋子さんは、たしか芥川賞をとった『妊娠カレンダー』だけ読んだことがありました。
文化果つる町の、新しく作られた町民文化センターの、誰も行かない図書室で、担当者が何を購入していいかわからずとりあえず過去10年の芥川賞と直木賞作品と、話題の新刊本を揃えてみましたっ! って感じの場所で、これを借りて読みました。考えてみると高村薫の『マークスの山』も、篠田節子の『女たちのジハード』も、桐野夏生の『OUT』も、みんなここで読んだのでした。誰も読んでいないまっさらの状態で。それだけは幸せだったなぁ。
でまぁ、『妊娠カレンダー』ですが、正直なところ、つまらなかったという以外、何も覚えていません。それ以来、小川洋子さんの小説は、一度も読んでいないと思います。けっこう好き嫌いが激しいのかな、私は。一度だめだと思うと、なかなかもう一度がない。
でもこの小説は、よかったですよ。しみじみとあったかいです。
いい小説です。
★★★★☆ 星4つ
作家の重ねた年月に。

砂漠の舟 篠田節子

実は私は、砂漠の舟を見たことがある。ラクダのことではない。本物の客船が砂漠の上を音もなく走り、地平線のかなたに消えていくのを見た。その砂漠はカシュガルのエイティガール寺院横にあるバザールのはずれから唐突に始まり、どこ果てるともなく広がっていた。私はその舟に乗ることができなかった。なぜか自分は乗ることを許されないと知っていた私は、ただ黙ってその舟が遠ざかっていくのを見ていただけだった。
その夢を見たのは、敦煌。町でいちばん安い招待所の、1ベッド4元のドミトリーに泊まった夜だった。私は敦煌の前にトルファン、カシュガル、ウルムチといった西域を旅してきており、砂漠の風景や出会った旅人やウイグル人の青い目などが記憶に焼きついて離れず、あんな夢を見たのだろうと思う。朝、目が覚めると、自分の体にも寝具にも砂がうっすらと積もっている、旅だった。
私はいつか、この砂漠の舟をモチーフに何か書いてみたいと思ってきたが、残念ながら才能不足でなにひとつ形にできない。
だから書店で最初にこの本を見たとき、「やられた!」と、不遜にもつぶやいてしまったのだ。いやいや、笑止千万。
で、肝心の小説はというと、おもしろかったです。篠田節子さんほど当たり外れのない、書けばまず安打にはするという書き手は、少ないかもしれないなぁと思うほどに。ほんのちょっと物足りなさを感じるのは、贅沢というものでしょう。
一時期この方はネパールやヒマラヤに題材を求め、いくつか長編小説を書いていたのですが(『ゴサインタン』『弥勒』など)、ほんとうによく書けているのにどこか希薄な印象がありました。
今日読んだこの砂漠の舟にも、最後に東南アジアの某国が登場してきます。具体的にではなく、そこへ行けばもう一度やり直せるのではないか、という希望の土地として。
強いて言うならば、こういった日本以外のアジアのどこかに救いを求める安易さには、「うーん?」と思わせられますが、これはきっと作者の思い入れが強い故なんでしょう。
でも、そういうことを差し引いても、じゅうぶんおもしろい小説でした。
★★★★☆ 星4つです
何よりもその読みやすさに。

悲劇週間 

読んだ本の感想など・・・
『悲劇週間』 矢作俊彦
いやいやいや、びっくりしました。
私の中の「矢作俊彦」観が一変しました。
重い小説でした。
力作であり労作です。
この作家が内懐に持っている言葉の海の深さを垣間見ました。
饒舌を一切排してこれだけ語れる力量に畏怖します。
この作品については多くの人が実に細かな評を出してます。私には正直荷が重い。
あまりに畏れ多く、これ以上なにも書けません。
矢作俊彦、おそるべし。
『スズキさんの休息と遍歴』以降の作品を、ぜひ読んでみたいと思いました。
★★★☆☆ 星3つです
読む価値は大なれど、読者を選びまする。

スノードロップ開花間近

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庭の中でも比較的日当たりのいい場所にある花壇の中で、スノードロップがいつのまにか地面すれすれに蕾をつけていました。明日あたり、暖かくなれば開きそうです。

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久々にテツの横顔など。
あいかわらずハンサム。もうちょっと太ってほしいがのぅ。
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午前中、まだ日のあたらない小屋から、日当たりの玄関前につれて来ると、こてんと寝てしまうウメ。この犬のマイペースぶりには、いつもいつも多くを学びまする。
今朝はマイナス10度以下まで下がった軽井沢。まだまだ春は遠いですが、確実に動き出しているものもあり。すくわれます。