とけるとける。
雪がとける。
あったかくって、雪がとける。
とけるとける。
脳みそがとける。
何にもしないので、脳みそがとける。
バカなこと言ってないで、せめて読書記録でも。
『コンタクト・ゾーン』篠田節子
この作家の得意パターンのひとつ、邦人が海外で政変に巻き込まれるパニックもの。海洋東南アジアのどこか(マレーシアあたり)をモデルに、その政変は東ティモールのそれを思わせる。
うまいんだけど、物足りない。
なんて言えばいいのか。
この人はおそらく取材にも行ったのだろう。編集者が同行し、現地のコーディネイターが過不足なく必要なものは案内し説明しただろう。ただし、エアコンの効いた車の中からすべてを見てきた・・・・・・。そんな感じがする。してしまう。
それに、それを言ってはおしまいだが、ここまでのパニックが必要なんだろうか。
出てくる人間もあまりにもステレオタイプ。
終わり方も、ここまで引っ張っといてこれか? という印象だった。
評価は6点
『ワイルドソウル』垣根涼介
初めて読んだ作家。
ブラジルと日本を舞台に、過去と現在を行き来しながら繰り広げられる骨太の物語にぐいぐい引き込まれた。
日本政府によってブラジルに棄てられたたくさんの移民たちの地獄の日々が、リアリティーを持って胸に迫ってくる。これが戦後の話、私が生まれるのとそう変わらない時期に行われたなんて、信じられない。日本という国は、これほどまでに無策で愚かだったのか・・・。そしてそれは今も・・・。
限りなく重いテーマを根幹に持ちながら、魅力的な人間たちが駆け回り、後半は日本政府に復讐劇を仕掛けていくという痛快な展開に。
ほかの作品もぜひ読んでみたい。
評価は9点
実におもしろかった
親より出世する足?
足の人差し指(と言うのもおかしいが)が親指より長いので、よく「親より出世する」と人に言われました。でも、たいていの人が、そうじゃないですか?
それはいいんですが、両親がそろいもそろって確定申告をしておらず、国税も地方税も国保も過払いになっていることが判明! あわてて証拠資料をそろえられるだけそろえ、申告書類を作成しました。去年までしかさかのぼれなかったけど(5年はさかのぼれるし、社会保険庁に連絡すれば5年分の源泉徴収票は再発行してくれますが、父親は3年前までは確定申告していたようでして・・・)。
みなさんも気をつけてください。年金しかもらっていない人も安心していてはいけません。お上にまかせておいたりしようもんなら・・・! 過払いですぞ。お上は「できればこのまま気づかずに過払いしてねっ」と、不親切な源泉徴収票を送りつけてきているのです。不親切だけではすみません。「しないですむもんならしないでおこう」という気分にさせる非常に作為的な文章がちりばめられているのです。うちの親もまんまと引っかかってました。
お上というやつは・・・。
リタイアした年寄りに過払いさせてどうする、っちゅうねん。
で、タイトルのオチですが。
少なくともまだ私は親より出世してはいないようでして・・・。
深い反省の上に立って与えられた責務を非力ながら果たしてまいる所存でございまして(誰のセリフじゃ!)
ではまた。
早春の光
雪の消えた庭の隅っこに出ていたフキノトウ。
東京ではお正月にはもう出ていたような気がするけど、軽井沢でこんな時期に出ているのは早いんじゃないかな? ま、例年は雪があって、出てても見えないだけかもしれないけど。
日当たりのいい場所で咲いていたオオイヌノフグリ。
大学生のころ、授業中にやおら隣の友人が、
「ねぇねぇ、イヌフグリって花知ってる?」
「知ってるよ」
「その言葉の意味、知ってる? あたし昨日知ってさぁ・・・!」
思わず吹き出してしまい、教授に「出てけ」と言われたような気がします。
何も考えず、何も憂えることのない、名犬ウメ。
昨日、今日と続けて暖かく、昨日など10度を超えました!
でも明日からは寒くなりそうです。このため、今日は図書館に出かけ、引きこもり用に本を借りてきました!
やっと『プリズンホテル』のシリーズ最初のやつにたどりつきましたよ!
ではまた。
このまま春が・・・(来るわけない)
一昨日の夜から昨日にかけて吹き荒れた強風も、昨日の夜にはおさまりました。林がかなり揺れて怖かったです。枯れ枝もたくさん落ちました。
今日は朝から晴れて気温も上昇。予報では8度でしたが、どうだったかな?
どっちにしても、この時期にはびっくりするような暖かさでした。
今年は小寒から春分までのいわゆる「寒」の内に、真冬日になったのはわずか1日でした。これまた記録的なことではないかと思います。通常この時期、真冬日が連続し、たまにそうじゃない日があったとしても、気温はぎりぎりプラス0.2度とか、そんな感じなのです。
それが今年は、2度とか3度とか当たり前のようにあって。
暖冬ですね。
雪解けの早い場所ではフキノトウが顔を出してました。びっくり。
腰の具合が一進一退なので、今年はほとんどPCワークをしていません。今までは冬場はこもりっきりだったのが、今年はあまり自室にはいなくて、居間で本読んだりしてます・・・。
脊柱管狭窄症って、治るんですかね? 現状を維持するのがやっとなのかな? ちょっと気になる・・・。
現状維持がやっとだと、さすがにもうバスの旅なんかはご法度だし、ヒマラヤもなー、行けないかも。(卒業したんじゃなかったのか?)
ではまた。
もう2月か・・・
早いですね、今年もまたこうやってあっという間に過ぎていきそう。
何日かあたたかい日が続き、畑の雪もずいぶん減ってきたなぁと思っていたところ、今日の午後、いっとき激しい雪になり、またうっすらと積もりました。
今日は朝からリハビリなどで出歩いていたのですが、降り出す前に帰宅できてよかったです。
このところ濫読路線驀進中。後日のためにリストアップのみ。
『幻夜』東野圭吾
『白夜行』東野圭吾
『暗礁』黒川博行
『妖櫻忌』篠田節子
『プリズンホテル・秋』浅田次郎
『ねじの回転』恩田睦
『千里眼』松岡圭介
『暗礁』がピカイチでした。東野圭吾はちと怖すぎでうますぎ。篠田節子、浅田次郎は安心して読めます。ハズしてこないですからねー。最後2作はちょっと私にはイマイチでした。
ではまた。
『凍』沢木耕太郎、『ウルトラダラー』手嶋龍一
読んだ順番に『ウルトラダラー』から。
著者はNHKの元ワシントン支局長。あの9.11の時には連日ニュースに登場していたので、ご存知の方も多いでしょう。最近はときどきワイドショーなんかにも出ています。
で、本作品。
小説なんでしょうか? それとも資料として読めと? それは無理だなぁ、だって事実じゃないんだし。
特にラストにはのけぞりました。途中からちゃんと読む気力に欠け、思いっきり飛ばし読みしといて何ですが。
個人的感想としては、偽ドルに集中すればよかったんじゃないですかね。
評価は10点中の2点(ごく辛口。部分部分では面白いところもあったんですが)。
『凍』は発表されたときからずっと気になってて、ようやく読むことができました。私にとって久々のサワコーです。ええと多分、15年くらいは読んでいないかも・・・。『深夜特急』も読んでないという体たらく。自分が旅を始めちゃってからは、なんか気恥ずかしくて手にとる気になれないまま。
それはともかく、この作品はクライマー山野井泰史さん夫妻の、ヒマラヤの高峰ギャチュンカン登頂記録を中心に据えた、ドキュメンタリーです。
山野井さんのことは知ってました(テレビで1度、雑誌で何度か見たことがあるってだけです)が、ここまでの人だとは・・・。しかも彼が手足の指を凍傷で失ったのはミニヤコンガだと思ってた・・・。それは松田さんですよね、「ミニヤコンガ、奇跡の生還」でした。
実はこないだエベレスト街道に行ったとき、山野井さんをお見かけしてたんです。声はかけられなかったですけど。プライベートで来てるみたいだったから悪いなぁと思って。ナムチェバザールの石段道を飛んで歩いていたので、すごいなぁーと思ってました。凍傷で足のかなりの部分を失ったのは知っていたので。
私が山野井さんを「かっこいい」と思うのは、もちろんクライマーとして世界のトップクラスだからでもあるけれど、それより何より、山へ自費で行く人だから、です。もちろんこれは、彼がアルパインスタイルのクライマーだからこそ可能なことなんですけどね。何であれ、身銭を切ってる人の言葉はホンモノだと信じているだよ、私。ほかの人たち(山屋にかぎらず)はスポンサー付けすぎちゃいます?
で、山野井さんもすごいんですが、奥さんが! すごすぎる!
読んでください、ぜひ。山が好きな人もそうでない人も。こんなふうに生きている人がこの世の中にいる、って知るだけでも十分読む価値ありです。
評価は10点中8点
地図が欲しかったですね。それと、最初に夫妻の遭難が伝わった経路が、ネパール側エベレストBCから下りてきた一トレッカーからの伝言、ってことになってるのですが、夫妻がいたのはチベット側で、チベット側のエベレストBCに第一報が届いたのはわかるんだけど、そこからどうやってネパール側のBCに連絡がいったんだろう? それができたならカトマンズにも連絡が取れたと思うのですが・・・? もしかして短距離しか飛ばない無線か何かが偶然通じたのかな? その意味でも地図が欲しかった。
リハビリがんばりまーす
MRIの結果を聞いてきました。
「椎間孔(口?)狭小化」
「椎間板変性(老化!)」
「仙腸関節炎とそれに伴う骨盤および股関節の運動機能劣化」
ってことらしいです(・・・)。
つまり、自分なりに整理してみると、椎間板が老化して若干つぶれ気味になり、それが原因の全てではないだろうけど腰椎が微妙にずれ、このために椎間孔がつぶれて神経に触れている。
ということではないかと。
それと仙腸関節炎が同じことなのか、別のことなのか、このへんは自分ではよくわかりません。でも近い場所だから、結局のところつながっているんでしょう。
ということで、とりあえず手術という方向へは行かずに、リハビリで保存療法を進めることになりました。
がんばります。
週1のペースでリハビリに通うようにと、きついお達し。ほぼ1ヶ月さぼりましたので(MRIの結果を見てからと思ったので)。でも、おそらくかなり歪んでいる骨盤を押されると痛いんだよなぁ・・・。
ところで。
今日、家族を迎えに軽井沢駅へ行ったのですが、役場付近の電光掲示板で気温がマイナス2度でした。午前10時半ころの話。正午過ぎに追分を通過したときには、0度だった・・・。
ではまた。
暖冬。今のところ
よく晴れている軽井沢です。
数日ぶりです、お久しぶりでございます。
今年は暖冬なんですねー。
軽井沢はそこそこ寒いですが、それでも例年に較べると「まだまだ、こんなもんじゃない」という感じ。犬の散歩に行って、顔が切れそうに痛くなりませんもん。いつもはこの時期、「軽井沢なんかに住むもんじゃない」って、強く思いますもん。
ははは、私は軟弱者なので、お許しを。
この寒さが「ぜんぜん平気」または「だからこそ好き」って人もたくさんおられるんですよねー。家があったかいからそうなんだ、というのもわかるんですが、でも一歩出た外はツンドラですからね。
私はやっぱり、地面が凍らない土地がいいなぁと、思っております(笑)。地面が凍ると、歩き方もそれなりに変わり、それが腰に負担になるような気がするんですよー。もちろん、畑も庭も何もできないのもつまらないしね。
腰をすえた仕事(趣味の部分も含めてですが)が何もできないので、毎日何をやってるんだか、ぼやぼやと過ぎていく時間を眺めているだけです。
さっき富士通オアシス70SXに「たまには電気通さねば」と思ってスイッチ入れたら、ちゃんと動きました。でも、パソコンからはもう戻れない、だよね。何か調べたいこととか出てきたら、すぐ「検索」できるし・・・。「検索」によってどんどんアホになっていく気もしないでもないですが(あくまで私のことです!)。
では。
無理やりなPC環境
イイヤマ電機の19インチモニターをどかして(ものすごく重いので夫の協力を仰ぐ)、ミツビシの17インチモニターを設置しました。
モニターの手前に文庫本を積み重ねてそこにモニター底部を乗っけて、無理やりかなりの角度で上を向かせています。
その手前には、ガイドブックやら辞書やらを積み上げて、キーボードを乗っけています。
かなり無理があるけれど、立ってパソコンをやるには仕方ない状況。
19インチは画面がフラットだったのですが、今の17インチは湾曲していて、それがちょっと気になるところ。
こんな重いものを無理やりナナメにするなら、思い切って液晶にするべきか? とちょっと調べてみたのですが、液晶もTNパネルというものだと「目に突き刺さる」という事例もあるようで、迷います。
私、常にというわけではないのですが、「光」にはかなり弱いんですよね・・・。ヒマラヤなどの自然の光は他の人と同じように感じられるのですが、人工の光に関しては、常人よりはるかに眩しいと感じるみたいで。
とすると液晶はやっぱりダメかなー。
壊れるまで使うか、CRT。
マイナス10度
今朝の最低気温はマイナス10.2度。
それでも日中は4度ほどになりましたから、まぁまぁでした。やっぱり真冬日は極端にきついですからね。日中プラスになれば、御の字という感じです。
今日はMRI の予約日。
遠くの総合病院で撮ってきました。
筒状の機械の中にいたのは15分か20分ですが、私、閉所恐怖症なのを忘れてましたよ・・・! 最初の3分くらいは汗びっしょりでした。その後今度は眠気が・・・。過剰な防御反応が出たようです。そのまま冬眠してしまいそうだった。
結果がわかるのは来週です。でも、なんとなく気になっていたものが終わったので、ほっとしました。
その病院では、会計のとき、患者の名前が呼ばれません。カルテを出したときに、えらく正確に「5分お待ち下さい」といわれたので、ちょっと変な感じがしたのですが、その後椅子に座って周りを見回したら、壁に「お名前は呼びません」って貼ってあった。たしかに、病院の会計には付き物の名前の連呼も聞こえません。5分たって自分で窓口に行ってカードを出すと、もう計算は済んでいて、お金を払って終わり。
私も結婚して珍しい苗字になったので、これはありがたいシステムかも。私の場合、下の名前も割と珍しいので余計にね・・・。でもこの病院は遠いので、滅多に行かないんですが。
では。