どうだん染め

天気が良いのは今日までという予報だったので、今日はどうだんを切って染めてみました。

精錬済みの白生地を水に浸して引き上げてよく見たら、あちこちに染みというか何というか、何かが付着しているのが見えました。精錬済みでもダメなのか・・・・・・。このまま染めればおそらくその部分が他とは異なる染まり方になるはず。今までのもそうだったんか~。重ねて精錬したのはセーフだったということだったのか。

ということで、今日は精錬からスタートし、どうだんをいつものように2度煮出して染液を作り、精錬した生地と縫製品を入れてまたぐつぐつ煮て、放冷。今年やってみている3種類の植物の中では、最も染液が薄いです。染まるかどうか心配になる。どうでしょうか。

この連休は夫が展示会に出ており、お手伝いさんがいなかったので手が足りず、今日は写真を撮るのもやめてしまいました。ウメはひたすら寝ているし。

「染め」という文化というか、そういうものの中で、藍染だけが業として成り立っている理由がよくわかったこの半月ほどでした。
藍は、建てるのは大変ですが、建ってしまえば染める作業は意外に簡単です。精錬は必要かな、なくてもイケる気もしますが、まぁともかくその生地を、ちょこっと水に浸してから桶に入れてゆらゆらさせて、引き上げて絞ったらもう染まっている。水洗いして干しておしまいです。(もちろんこの後に中和したりもしますが、染めの作業としては水洗いで終了です) 重ね染めをするにしても、桶に入れる、絞る、水洗い、干す、という手間のみ。

草木染めはというと。精錬が必須。ちょっとでも甘ければたちまちムラができるので気を使う。草木を採取し細かく刻んだりする。お湯を沸かして染液を作るのに軽く半日。鍋は重くてしんどい。作った染液に布を入れて、ムラにならないように動かしたり火の番をして軽く1~2時間。放冷して絞って水洗いし、その間に媒染液を作り、媒染して、水洗いして、再度染液に戻し、また水洗い・・・・・・。
大量の水と、大量の火力と、たくさんの時間と労力と、媒染剤が必須、それが草木染め。
しかも、生地を染めようとすると、まったくミスなく染めるのは至難の業。
ビバ! 化学染料! (笑)

なるほど、藍だけが残ったのは、こういう理由だったんですね。

藍だけを残せ、と。
(書くと思ったでしょw)

夕方からは、昨日から縫っているものを続けて縫って、あとはボタンまわりを残すのみに。
あー。
ではまた

やまぼうしで染める

一昨日から染めているやまぼうし、今日で媒染まで終えました。
1度染めて、鉄媒染。
もう一度煮立たせて染めて、銅媒染。
と、2種類、2かたまり、染めてみました。

満艦飾!

グレーが鉄媒染、今日は洗濯機にかけてから干しているところです。
淡い黄色が銅媒染、本日媒染して、再度染液に戻し、すすいでから干しているところ。
いちばん右でひらひらしてるのはシルクストール、やまぼうし→銅媒染。

柿渋染め

そういや前に作った柿渋はどうなった・・・・・・、と探したら、布倉庫にひっそりと眠っていました。本当に柿渋になったのかどうなのか、単なる「柿液」っつう気もするが。とにかく染めてみて、わざとムラになるように干してます。これは意図的にやっていることであって、はい、適当にこうなっているわけではありません。

シルクのヤマボウシ染め、銅媒染仕上げ

やはりシルクはよく染まる。黄金色? 明るい金茶? のような、ゴージャスな色に染まりました。媒染しなくてもきれいな茶色だったけど・・・。

柿渋でまだらに染めているものは、今日その上に藍を染めてみて、ちとおもしろいことになりました。あす写真撮れたら撮ります。

因みに柿渋は。
液体に浸して、日光に当てることで発色するのです。だから皺っとさせながら干せば、日にあたった部分が発色する。発色、とは言っても、ごくごく薄い茶色、肌色みたいな色にしかなりませんけど(1度や2度ではそんなもの、というのと、私の作った柿渋が特別にグレードが低いせいだと思います)。

実は灰色に染めた鉄媒染のほう、全体的に失敗してしまいました。
理由1  いつものことながら、大量に染めすぎたのでムラになった
理由2  1枚を媒染していたらその液が飛んで他のが媒染ムラ、媒染染みになった

以後気をつけます。
失敗したのは、その部分を隠せるか、避けられるか、ダメならまぁしょうがないので自家消費だな。

ではまた

詐欺メール

このところ連日、三菱UFJ銀行から、「メールアドレスの確認」とかいうタイトルのメールが送られてくる。

地方在住のため、都市銀行の口座など持っていない。
ましてやメールアドレスなどを登録しているはずもない。
間違いなく詐欺メール。
うっかり開いただけでおそろしいことが起きるに決まっている。
くわばらくわばら。

みなさんもお気をつけください。

今日はよく晴れて、日中はけっこう気温も上がりましたが、朝は4℃・・・・・・。
きのう親しくしていただいているお客さんから岩手産のキノコのおすそ分けをいただき、きのう今日ときのこ三昧の我が家です。このへんのキノコは放射能の問題もあって私は採りません。もともとキノコは殆ど採ったことがないです、わからないし。でもキノコ採りは大量に出没中、産地偽装して売ってるんだろうな~。

明日も晴れの予報。ではまた

藍染・やまぼうし染め

今日も藍染
新たに染め始めたもの、重ねているもの、だんだんわけがわからなくなってきました。

今までに染めたの全部
染めっ放しになっていたので、もう染め終わりにするものは酢酸で中和して、洗って、柔軟剤ちょっと使って、また洗って・・・・・・。洗濯機でやればよかったと、途中で気がついたけど時既に遅し。こんなに大量に手洗いして絞ったのは人生で初ではないかと。

ヤマボウシの葉と枝、刻んだもの、煮だした後
今日は朝からヤマボウシを煮出して染液を作り、木綿を染めました

放冷体勢に入った布たち
浮いてくるとまずいので木のカタマリで重石をかけています もちろんちゃんと洗った

意外と濃い染液が取れました。見た感じ、前回のヤブカラシよりは濃い目に染まっています。

ブラシ、と呼んでいる花、たぶんサラシナショウマ
自然の造形ってすごいですよね

ノコンギク  増えすぎてちょっと困ってる

アキノキリンソウ かな?

ここ数日の冷え込みで紅葉が一気に始まり、ヤマボウシももう今やらなければ無理、というギリギリの状態に。大急ぎで本日ヤマボウシ。明日はたぶん出来ないけど、次の祭日にはナツツバキかドウダンあたりを考えてます。そうこうするうちにクリが落ち始めると、イガ染め。もう少し早くスタートできればよかったのですが、なんだか手間取ってしまってこのていたらく・・・・・・。

明日は今日染めたものを媒染してみる予定です。

先月取材を受けた記事が載っていますので、よかったら・・・・・・。
雑誌のお尻からめくるとすぐです(笑)
こういう名前の雑誌ですが、別に山の話ではありません。旅とモノの話、かな。
山と渓谷社。

ではまた~

低温注意報、3.7℃

大英帝国が分裂の危機! でしたが、今日の住民投票で、スコットランドの独立の夢はあえなく散り、現状維持が決まりました。スコットランドで作られているウイスキーのことをスコッチと呼ぶと、知ったのが収穫(?)。
洋酒は飲まないので・・・・・・。
ま、雨降って地固まる。今後も仲良く共存共栄していってください。

夕食後のウメ
今日はちょっと元気なかったのですが、夕食はしっかり豚肉を食べました。

今日は何やかやと忙しく、藍染ができませんでした。まずいじゃないか。
明日、きっちり作業したいと思います。

明日から連休ですね、台風のスピードによっては天気がどうなるか、今のところは長野県は何とか保ちそうですが。
そうそう、今朝の軽井沢は、3.7℃まで下がり、低温注意報発令中です。いくらなんでも寒すぎる。ではまた

ソニーよどこへ・・・・・・

夜、久々に皆様のNHKが映ったのでニュースを見ていたら、ソニーがとんでもない赤字を発表し(?)、創業以来なのか上場以来なのかわからないけど初の無配になると、大きく報じられていました。
確かソニーは既にとんでもない赤字だと発表されていて、でもゲーム機だか何かが好調なので、最近はずいぶんと業績も上向いてきているのかと思ってました。たしか本社ビルも売却する(した?)んでしたよね。そこまで背水の陣を敷いたわけで、いくらなんでももうそろそろ大丈夫なのかと思ってたら、いきなりの大ニュース・・・・・・。
無配というのは、むしろ、そんなに業績悪いのに今まで配当があったのか、という驚きではあったけど。
それにしてもソニー・・・・・・。
どこまで落ちて行くんだ。
で、そんなに業績悪くて無配だっつうのに役員の給与高すぎないですか? そうでもないんですかそうですか。

昔、派遣社員をしていた時に都合半年お世話になった会社なので、悪いニュースを聞くとほんと心が痛む。

今日は午後から急いで藍染。藍は建てたら放置してはいけないらしく、諸説あるけれども一日置きに染めることが多いようなので、私も今のところそれにならっています。染めたら1日休ませる。撹拌は毎日するけど染めないという意味で。昨日休ませたので、今日は染める日というわけです。
重ね染めをしているフレンチスリーブのブラウスと農民服を本日も2度ずつ染めて、計7度染めに。強い藍ならこんなに重ねなくても濃い色になると思いますが、ウチのは弱々しいので・・・・・・。
それから、さらにフレンチのブラウス1枚、ダブルガーゼの長袖1枚、手ぬぐい1枚、を、藍子2号も交えながら2度染めしました。あ、手ぬぐいは3回か4回出したり入れたりしました。
重ねているものはだんだん濃くなってくるのがうれしくて、さらに重ねたくなる。もうちょっと手触りのよい、自分が見て触って選んだ生地で縫ったものを染めたいな~とか(今回の生地はネットで買った染め用の精錬済み生地、悪くはないが比較的固い感じがする)。
来年は絶対にまた藍を育てます。今年も育てる予定が発芽失敗・・・・・・。

藍子2号はいつの間にかPHががくっと下がって危険水域に突入していたので、今日すこし石灰を足しました。こちらはうまいこと醗酵していないし、すくもも入れていないので、状態としてはスレスレかと。それでも発色はしています、もちろん1号よりもさらに弱いですが、でもきれいな浅葱色と言えば言える。

そんなこんな。
本日、車検。近くで出しました。無事に1日で終了、よかったです。
それから、夫がきのう病院に行き、完治したようなのでご報告。実は尿管結石が見つかり、その時は失神する人がいるほどの激痛があるので、救急車に来てもらったのでした。私が運転して行こうかと思い、一応病院に救急で診てもらえるか(つまり予約の人とか飛ばして診てくれるかどうか)電話してみたら、救急車呼びなさいと言われてそうしたのでした。確かにそうするべき状況だったようです。
こればっかりは気をつけるも何もないもののようですが、皆さんには恐怖の結石が降臨しませんように。
ではまた~

ヤブカラシ染めと藍染

祝日の昨日は、一晩放冷したヤブカラシ染めの生地と服を媒染し、返す刀で藍染の重ね染めをしました。

染液から出した状態、うっすらと淡黄色、ごくごく淡い

鉄媒染、渋い色に変化中

衝撃の銅媒染、黄色になるなんて聞いてないっす

鉄媒染の生地と銅媒染の服、向うは藍染

5度染め、だんだん濃くなってきた 真っ白い精錬済みの白生地を木綿糸で縫って、藍で染め重ね中です。厚手なので無理かなと思ったけど頑張ってます

縫い絞りした手ぬぐいも藍の染め重ね中

コットンストールのグラデ、ちょっとバランス悪いかな

絞りを解いてみた手ぬぐい5枚

草木染めの銅媒染は、あまり黄色になることはないと聞いていたのだけど、衝撃のイエロー! 黄色はアルミ媒染、つまりミョウバンでよく出ます。去年か一昨年か、ヤマグワのミョウバン媒染で鮮やかな黄色が出ました。そんなわけで、銅で黄色が出た時は、思わず間違えて購入したかと確認してしまった。
思い通りの色が出ない、こともある。このへんがおもしろいところなのかな。
乾いたらそれなりに落ち着いた深みのある山吹色(辛子色)になったのでよかった。
次はヤマボウシで染めてみる予定です。いろんな木を植えてきてよかった♪

ちょうど昨日、県内で染めをやってらっしゃるプロの作家さんが数年ぶりに来店してくれて、調子に乗って藍染も見ていただきました。「やさしい色ですね~」。褒め言葉と受け取ります(笑) 本当はもっともっと濃くした方がいいのかなぁと思いつつも、染め重ねる根気が続かず、まだほかに染めたいものもあるし、適当なところで切り上げる「歩く適当」。

藍染を自分でやってみてわかったこと。
今まで、藍染製品を購入して、洗うとすさまじい青色が出て、洗濯機で他のものと洗うと色が移ったりしているのを、「藍とはこういうものなのだ」と認識していました。化学藍でも天然藍でもこのように色が出ると思っていました。
違うね。
藍の桶から染めたものを取り出し、絞り、酸化させるために水桶に放り込むと、その時はもちろんばーっと色が出るけれども、よく目にしてきたおぞましいほどの濃い青色ではない(青みがかった緑です)し、その水に、ほかのものを染めるほどの力はないと見えます。そして一度そうやって水洗いして、再度洗う時には、もうほとんど色は出ません。特別に色止めなんてしていないけど、色は出ない。
あの、おぞましいほどの濃い青色が出る「藍染」製品は、インジゴピュアと呼ぶ科学的に生成された藍色物質、による染めだったんですね・・・・・・。
よくわかりました。
これからは、植物藍100%の藍染なら、後でいつまでも色が出ることはない、と人にも言おうかと思います。

ではまた~

染め作業

連休初日の昨日は、午前中お客さんがあってそちらに行っていたので作業せず。
午後から準備してあった藍染にかかりましたが、どうも一度に投入したものが多すぎたみたいで、途中から、液の中に入れても染まらない状態に・・・・・・。大体3度ずつくらいは染め→出して酸化→水洗い→さらに酸化、という手順を繰り返したのですが、染めあがりはまだまだ「水色」のものが多かったです。
お疲れのようなので、藍子1号には少しだけハイドロを加え、さらに酒も加え、撹拌して休ませることに。
試しに藍子2号でシルクを染めたらどうなるかとやってみたら、2度染めできれいな水色になりました。ダメかと思っていたんだけど、案外染まるものですね。

上の作業手順等は、全て私がテキトーにやっていることなので、決して参考にはなさいませんように。

本日は、草木染め。素材はヤブカラシです。最強外来植物と言われる繁殖力の旺盛なつる植物。わが家にも植木にくっついて来て、以後繁殖を続けています。憎きこいつを片付けながら染められるというので一石二鳥。

採ってきたヤブカラシを小さく切る

グラグラ煮ること小一時間

濾す

同じ作業を2度繰り返して染液を多く作り、

投入!(だから多すぎるんだって!)

ちっとも懲りないので大量に投入しております。とはいえこれで、半袖シャツ1枚、生地3枚だけですが。

しばらく煮た後、そのまま蓋をして火も落とし、現在は放冷中。明日、媒染液を作って媒染してみます。染まるかな? 一応、下地処理などはしてあるんだけど、現時点ではあまり染まってないです・・・・・・。

そんな作業をしている秋のわが家です。
草木染めで色をつけるのはやはり難しそうだなぁ。せいぜいがとこ、ガーゼまたは晒くらいが生地の薄さというか織り密度の限度のような気がします。まぁ懲りずに色々やってみるつもりです。ではまた

明日から連休

明日からの連休はお天気よさそうです。前半はまだ急な雨の心配があるようですが、ようやく秋の長雨その1が終わりましたかね? 明日は洗濯や染め物など、いろいろ忙しくなりそうです。

昨日は雨の中、東京から毎夏のお客さん。この1年の間に起きた話をお互い色々しながら、また、大学生の息子さんも一緒に来てくれて、イマドキの大学の様子なども楽しく聞きました。最近話題のフルーツ売り(?)、実在するそうで・・・。さすがに軽井沢にはいないからなぁ、今度東京に行ったら見かけるかな。
いつも私が縫った服を着て来て下さるのですが、その上に、これまた私がお譲りした布で自作したという羽織モノを着てらして、その布がまぁすっごくよくてですね。太い木綿糸で粗織りした生地で、色がいいんです。クリームと黄緑の間くらいの色に、グリーンが格子状に入ってて。もうこの手の布はまず手に入らなくなってしまいました。
北タイをバスで回っていた時に、たまたま降りた村で、織機があったので飛び込んだ農家で、当時はそれこそタイ語なんか一言も話せなかったのでまるっきり身振り手振りで、「織ったのがあったら譲ってもらえませんか」と頼んで、譲ってもらった生地でした。2年ほど開けてその村に行ったけど、その時はもう、その農家も織っていなかったし、近くにあった小さな家内工場もペンペン草が生えて畳んでしまっていました。

そんなことを思い出したりしながらの数時間、楽しかったです。また来年の夏!
ありがとうございました!

連休中は、開店しています。ではまた

絞り染め手ぬぐい

縫い絞りした手ぬぐいを藍で5度染め

糸を抜いて広げてみると・・・

アイロンで整えてみたところ

初めてにしてはけっこうきれいに出ました(自画自賛です)

なかなかの味わい(染めムラとも言う)

木綿はどの程度染まるか、実験的に最初に手ぬぐいを染めてみました。
下処理してから染めては酸化を5度繰り返しました。けっこう染まりましたね。縫い絞りもそこそこうまくいきました。ちょっとぼやけたところ、滲んだところはありますが・・・・・・。
完璧を望んではいないので、こんな感じが「歩く適当」である私にお似合いです。

他にもいろいろ縫い絞りをしてあるので、染めてみたいと思ってます。

ではまた