白く細い道

快晴の軽井沢、今日から6月ですね!

昨日はまたまた東京へ。夜はみゆきさん(終了したのでもう書いていいだろうと(^^;)のコンサート、その前に久々に会う友人と「たまには文化的な刺激を受けたいわね」っつうことで、上野の国立博物館へ。「たまには」って、私の場合、ここに行くのは初めてではないか? っていうくらい文化から離れておりますけれども。

やっていたのは「法然と極楽浄土展」。私も友人も仏教オタではないからほぼ知識なく展示を見た。たくさんの仏像や古文書や絵巻物などがあり、ものすごく見応えがあった。2時間弱で余裕やろと思ってたけど全然足りない。一般展示の方にもちょうど仏教系のものがあったのに、時間が足りずに友人には申し訳ないことを……。

で、タイトルですが。
会場入って割とすぐにあった展示物に強い印象を受けました。
「二河白道図」という掛け軸のようになっている絵で、その説明に
「怒りと執着の間にある白く細い道を迷わず歩めば極楽に至る」的なことが書いてありました。確かに、絵としては左側に真っ赤な四角があってそれは怒りなんだろうと。並んで右側には青(?)の四角、そこには男が一人と色々なモノが描かれている、これは執着なんだろうと。その二つの四角の間に隙間があり、これが白い道(たぶん)、それを上に辿ると阿弥陀如来が手下(!)を引き連れてお迎えに来ているという。ありがたい絵なのでございます。
真言とはまさにこのことだな! と思いまして。
私のような凡愚は怒りと執着をひたすら行き来するばかりで、間にある白い道になんか気付きもせずに生きているのだなと。
これから先、忘れずにいたい言葉だと思った。いつか私もこのような境地に至ってみたいものだ……ぜ。
今(いつもか)迷いの中にいる感じなので、このタイミングでこれ! 誘ってくれた友人本当にありがとう!

二河白道図

(私が見たのがこれかどうかは定かではないけど)

あとすごく素敵な阿弥陀如来像(立像)さんも来てみえたので、行く価値ありです。不信心で不心得者の私にも、拝みたい気持ちにさせる仏像でした。日本中に散在しているもの(戦火もくぐり抜け)が一堂に会する機会ってやはり貴重だし、すばらしい。6/9までやっています。

あともうひとつ付け足すと、この白い道は、死んじゃった後の話なのかもしれません。魂が浄土に行く際に怒りや執着が邪魔してくるけど、「ただまっすぐに光のほうに行け」という、チベットの死者の経典にも出てくるそういう話なのかもしれない、と思いました。

そして友人と別れたあとは国際フォーラムへ。後ろから4列目というすばらしい! 全体を俯瞰できるナイスな席で鑑賞してきた。前回見逃した「ひまわり」の時の左腕につけている謎の何か、も何とか双眼鏡で(たぶん最初で最後!)見ることができ、なるほどと。「心音」の最後も刺さった、ただ光がこっちにも来てくれてたらもっと刺さったと思う(笑)。
こちらの隣席友人にはごめん遠くて!

前回コンサートをコロナのせいで見られなかった私にとっては5年ぶりの生みゆきさん。互いに元気でいてこそ。今回歌が聴けて本当にうれしかった。遠くても近くてもただただ幸せな時間だった。会場でお会いできた皆様も、どうぞお元気で、次の機会にまた!

歩め (怒りや執着を捨てて、捨てられんけどできるだけ捨てて)
行け (未来へ)

ではまた

追)

博物館の券売機、クレカでチケット買おうとしたらなぜか2枚買ったことになっちまい、友人に現金で買い取ってもらうことに……(^^;
館内の機械でドリンクを買おうとしたらpaypayがいけそうで、よっしゃと自分のpaypayを開いて機械にくっつけたら、モバスイで買えてた(^^;
怒りを捨てよ!(機械が悪いんですよ笑)(もっと悪いのはバカな自分)