くもりのち晴れ

予報に反してどんよりとした曇天で始まった本日。
きのう畑仕事をしたので今日は外作業はなし。朝ちょっと目眩があったのもありまして。日によって、かなり平気な時と、ぼやややーんとしていてフラフラする時と、はっきり分かれます。だんだん平気な日が増えていけばいいな。

なんせミシンがないので縫い仕事もできずでしたが、夕方電話があって、直ったとのこと、明日取りに行くことにしました。

ミ「明日休みなので木曜以降に取りに来てください」
私「はい・・・、えっ? あーっと、今日月曜日ですけど・・・」
ミ「えっ? 月曜日?」
私「はい、おそらく月曜日かと・・・」
ミ「すいません、でしたら水曜以外で」
私「わかりました、明日取りにうかがいます」

私もカレンダー把握してない方ですが、ご同類でしたのね(笑)

 

 花や今宵の   藤谷治

はいあの藤谷治さんですね。「船に乗れ!」の藤谷さんですよ。しばらくぶりだったので図書館で手に取りました。
この人の文章は、美しいと思う。上手な文章、正しい文章、それなら書ける人はたくさんいるけれども、美しい文章って、なかなかどうして書けるもんじゃない。
10歳くらいの子どもが、友達と「行ってはいけない」と言われている場所へ行き、そこで友達が消えてしまう、神隠しにあってしまう、その後20年近い歳月が流れて・・・、というようなお話なのだけれども、子どもの母親と祖母、学校の先生、誰もが実に「考えうる限りベスト」な対応をする、それがとても救いだった。「自分の」保身とか体面とかそういうことを置いて、「子どもの」ためにどうすることが一番かを考えてくれる。大人なら誰でもそうできる、わけではないよね。むしろできない大人のほうが圧倒的に多いんじゃないかと、自分だってそうなんじゃないかと思う。人のやさしさ、あたたかさ、って、こういうことなんだなと、まったく教条的にではなくしみじみと教えられるというか感じる。
小説は最後に「!」な方向にぶっ飛んでいって終わる。「なるほどそう来ましたか」って感じだ。そうじゃない終わり方を読みたかった気もするが。
☆4.5 気の利いたことは何も書けない、いい本だった