ご注文をいただいたのは7月。畑や染めの作業ができなくなる初冬までお待ちいただきたい、というこちらの条件を快く受け入れていただきました。それから数ヶ月・・・。どんなに遅くとも年内には、というお約束でしたが、今年は染めの作業をさほど行わないことにしたため、11月に入る少し前から組み始めました。
パッチワークの作品は、実際に組んでみないとわからないことが多いです。ほんとにセンスがある人なら、一発で組めるかもしれませんが、私は・・・。机の上で組んでみていいなと思っても、実際に縫製してさらに隣と合わせると「ん?」となることも多いのです。で、ほどいてはまた組み、ほどいては・・・、の繰り返し。そうやってなんとかかんとか形にしたら、行程としたら8合目まで登ったくらいの感じです。
在庫はありませんが一応ショップページ、画像クリックで
こちらが裏側、でもどちらでもいいと思います
パッチワークで組んでいる布の1枚1枚が、過去数十年の旅の中で少しずつ買い求めてきたものたちです。つまりこのかばんは、私の旅の軌跡そのものと言えるかもしれません。
なのにチベット系がない・・・!
そうなんですよ、チベットの布、というものは殆ど持っていません。チベタン服は持っているし、パンデン(エプロン)も持っているけど、いわゆる布地としてはチベットでは手に入れたことがないに等しい。チベット風の生地は今では日本でも売っているのですが(もちろんプリントだったり機械織りだったり)。
そんなわけで、ボタンにチベットのものを使いました。これは鈴、2011年に青海から雲南まで突っ走った(バスが)時に、四川省のセルタ(色達)という町のチベタンの雑貨屋で買ったものです。
ん、まぁ実は、インド系もネパール系も入ってないんだけどね!
そっちはそっちでいつか、ヒマラヤの民のかばん、みたいなものを作りたいなぁ。生地はそんなに、うーん、それ風のものってないけど、次にインドに行ったらチベットエリアに行って探してみよう。
そうかわかった、「旅の軌跡・照葉樹林帯編」と言えばわかりやすい。うん。
チベット自治区のニンティ市というところで地震とのニュース。
はて、ニンティとはどこぞな?
おかしい、この私が知らない地名(市ほどに大きな)がチベット自治区にあるはずがない(過信)。何でだろう。
と調べてみたら、林芝でした。ま、普通に読んだらリンチー、ですね。ラサの空港がある近くです。
チベット語の地名があり、それを中国語の発音に近い漢字を当てて、現在のチベット自治区の地名は存在しているので、ニンティ→リンチー(うーん、あまり似てない)となったのでしょうな。
それはさておいて、被害が少ないことを祈ります。
長いことお待たせしていたものができて、肩の荷が下りました。よろこんでいただけるといいのですが。
次は何を作ろうか、ではまた