マイナス12℃~マイナス2℃、今日の軽井沢。寒いですね~。夕方、ウメの散歩に外に出ると、顔が痛かったです。もうその時点でマイナス6℃くらいにはなってるはず。寒い。
離陸 絲山秋子
図書館で必ずチェックする作家の1人、イトヤマさん。先日も出かけた時にちらっと見て、通り過ぎそうになり、「えっ?」ともう一度よく見たら、新刊が出てた。
ついに書いたな! ウスモノ作家イトヤマ、驚きの分厚い背。こんなに分厚い本をイトヤマが書くわけがないので、最初は見逃してしまった・・・・・・。
いやほんと、この人が分厚い本を出したらそれだけで大ニュース、と何度も書いてきたけど、とうとう書いたんですよ。長編小説です。「ばかもの」、「末裔」と、私の中ではホップステップしてきたイトヤマさんが、次に何を書くのか、楽しみに待っていたのでワクワクしながら読みました。
わけのわからん話でした。
ミステリアスな小説でした。
そのミステリアスな部分は何も解明されず、全てが「わからない」ままに終わってしまいます。
ただひとつ確かなことは、時が流れ、人が出会いと別れを繰り返していくことだけ。
だから評価は大きく分かれると思う。わけがわからん、最後まで読んでも何も見えない、という評価もありだと思う。
けど、世の中で、人が生きていて、「わかる」ことなんてどれほどあるんだろうかと思ったら、こんな風に何もわからないまま時だけが過ぎていく小説も、立派にありだと思う。
また、ずいぶんと綿密に取材をしたらしく、そういうことをする作家だとはあまり思っていなかったので、その部分でも驚きました。
☆5.0 ほんとに間違いなく同世代の旗手だなぁ
今夜から明日朝にかけて雪になるらしいです。明日も真冬日予想。ではまた