『ワルボロ』 ゲッツ板谷
この本を読んでいたら、遊びに来た友人が、「ゲッツ・・・。ふーん。あの、黄色い人?」と言いながら、両手で指差してみせた。
いーえ、そっちのゲッツじゃありません。物書きの、ゲッツです。
1964年生まれのゲッツ氏の、荒れ荒れ中学時代を熱く語った自伝小説。最初から最後までケンカしまくり。パチキ(頭突きのことらしい)かましまくり。
笑えました。
ちょっと泣けました。
『岸和田少年愚連隊』にすごく近いですね。
自分のクラスにもいた、ボンタンはいてイキがってた男の子や、スカートひきずってた女の子たちのことを、ちょっと思い出しました。みんな今何やってんのかな。
『岡山女』 岩井志麻子
ホラーの短編集です。『ぼっけぇ、きょうてぇ』の作者ですから、これもおどろおどろしい世界の話ばかり。死霊より生霊より、いちばん怖いのは生きている人間・・・。