今日やったこと
チベット服などチベット関係のものを一応見て、シガツェで買った化繊の服は処分することにして、残りは保管。思い出深くて……。勢いで何枚も買ったパンデンは、何かインテリアっぽいことに使おうかなと出しておいた。パンデンはチベットの女性がつけている縞々模様のエプロンみたいなもの。
木製のハンガーを一掃することにして、5本ずつまとめて縛った。高級感を出すためには役立ったが、重くて扱いづらくなってきたし、その状態でお客さんが見ることはないのだから、もうプラにしようと思う。25年かそこら使ったのでもういいだろう。
80年代90年代は写真も好きで、よく撮っていた。フィルムの時代。身の程知らずなので個展なぞもやったことがある。ここに来てからも初期には店に飾ったりしていた。そういう写真を入れた額縁が30枚ほどある。
もうこれを披露するってことはないだろうと思うので、思い切ることに。大きく焼いた写真を抜いて、クリアファイルに移す作業、意外に手間がかかった。2点、写真がガラスに貼り付いてしまって取れない、しかも原板を紛失したものだったのでそのまま残すことに。
懐かしい……。
こんな写真とか
ネパール最西端の山中で出会った家族、1992年6月。家長の隣に座っているこの長男坊をカトマンズに、そしてお前の国に、連れて行ってくれないかと懇願されて困ったっけ。この家族の風貌は、このエリアにいる民族とは違う気がしてならない。アフガニスタンとかそういう西の方の民族のように見える。この家族はどこに向かっていたのだろう……。
今みんな、どんなふうに生きているだろうね。30年以上前に山の中でおかしな外国人に出くわしたことを覚えているだろうか。記憶があったとしても、いま私が自分たちのことを考えているとは、夢にも思わないだろうな。元気で暮らしていてほしい。
『3月のライオン』 羽海野チカ
将棋の漫画。主人公は高校生なのに既にプロ、複雑な生い立ちをしていて一人暮らし、近くに住む赤の他人の一家と親しくなって、この家族との交わりと将棋という2本柱でストーリーが進んでいく。
夭逝した村山聖棋士をモデルにした登場人物も出てくる。村山棋士と言えば大崎善生の『聖の青春』が記憶に残る。この作家のものはたぶん2作くらいしか読んでいないが、これは圧巻だった。
1手先も読めない残念な脳なので将棋はまったく指せない(ルールは知っている)が、この漫画は面白い。ちゃんと描かれたものはいい。
ではまた