日本も暑い!

各地で40℃超えや38℃以上などの猛暑が続いている。ここも今日は30.4℃。家の中はそれでも過ごしやすいけれど、外は暑くてカラカラ。日本は本当に、温帯ではなく熱帯に移行してしまったみたいだ。
昨日もあちこち除草をして、今日は休養。閉めていたネット上の店を開けて、3点ほど出してみた。

蘇州で日本人母子が襲われるという事件。まったく知らなかったのだが最近、南京の映画が公開されてまたまた反日感情が高まる可能性がモリモリだったのだとか。宿でテレビを見ることも少ないが、最後の日だったかつけてみたら、妙に抗日ドラマが盛りだくさんで「うーん夏だからか」と思ったことは思った。日本でも夏になると戦争のことが多い、それと似ているのかと。うーんというかあの国では、それは立派に1ジャンルだからな。しかも今年は80年という節目の年だから……。
ごく稀なことではあると思う。他の国でも犯罪被害に遭うことはある。ただしかの国は明確に反日教育を行っている、という事実だけは押さえておくべきかと思う。基本的には安全だし人もそんなに悪くはないです。感覚的には「微笑みの国」と言われるタイの人よりよほど親切な人が多い。こういう事件を受けて「そこにいるお前が悪い自業自得」みたいに言うのはさすがに酷いと思う。

さてそれで、1週間の大移動ですが。
モノの収穫は1件もなし、という前代未聞の大空振り! まぁ、ダメと思ったらやめることができたのはよかったと思う(^^;

各地の市場を見て回った。日本以外の国の変化を実際にこの目で確認したいと思ったのが理由。旅はしていても市場は見ていなかった。もう10年以上製品仕入れはしていない、長いブランクがあるわけで、一体今市場はどうなっているんだというのを見たかった。
市場に行けば、バイヤーの目線でものを見る。それが今の自分に必要だと思ったわけです。

今回、現地はものすごく蒸し暑いと聞いていたので、マドゥラ島のバティックでスカートを作り、珍しくもそれを着て市場を歩いたりしていた。上はカディやタイ布でやはり自分で縫ったノースリーブのブラウス。自分が着ているそれらよりもいいと思うものを一つも見なかった。

結果的に仕入れはまったくしなかったけれど、そうか今はこんな感じなんだね! ということはわかったし、この大半がゴミの山(すまん)の中で自分の立ち位置のようなものも見えた気がする。ゴミというのは1シーズンで捨ててしまうようなものであったり、素材が化繊のペラペラであったり、縫製行程に思いっきり手抜きがあったり、そういうことです。それなのに結構高いんですよ。もちろん卸値段が付いているわけではないんだけど。
ずっとこの辺りのことで迷っていた。物価は上がり最低賃金は上がり原材料はとてつもなく値上がりし、けれど日本のアパレル世界は相変わらずで、自分に最低賃金も残らないような仕事をしてどうするんだ、とか、いろいろ迷ってた。迷いが消えることはおそらく一生ないけど、よいものを作る、という原点にあらためて気がついたと思う。そして自分はよい材料をまだまだ持っている、ということにも(今さらだが)(あらためて)気がついた。このゴミの山とは違う、よい材料を。既に消えたものも。そこには自信を持ってよいと気がついた。だから行ってよかったと思う。

まぁ一番面白かったのは、香港に飛んだその日に、ウェルカムマカオキャンペーンで無料でマカオに入り、無一文のままカジノバスを乗り継いでマカオをうろうろし、最終的にそのまま大陸に入ったこと、かな(^^; あ、カジノバスはマカオではほぼ市内循環バスとして使われてますの。うろうろしたのは観光しようとしたわけではなく、行きたい場所に行くバスになかなかぶつからなくて(しかもほぼまったく情報なし)、あちこち連れまわされたから。

60歳にして未だに耳順どころか不惑ですらないわけだけど、まぁ寿命も伸びてるしね(違!)

ではまた