昨夜、NHKがBSで唯一放送している国際ニュースを見ていたら、インド西部のパキスタン国境付近で大規模な洪水が発生しているとのこと。この2月にも訪れたグジャラート州のカッチ地方ではないかと思う。国境を挟んだパキスタン側も酷いらしい。
どうもラジャスタン州の都ジャイプール辺りでも、少し前に洪水が起きていたらしいし、8月半ばにはネパール中東部にある山村ターメでも川が増水氾濫して大規模な洪水被害になったという。ターメに関しては氷河湖の決壊も重なったらしい。
あまり報道もされていないと思うし、検索しても詳しい情報にたどり着かない(英語でできればいいのだが苦手)のだが、バングラデシュも含めた南アジア一帯が、毎年のように大洪水に見舞われていることは確かなようだ。
インド西部なんてほとんど砂漠なのだ。そこに大雨が降って洪水が起きるなんて、どういうことなのか想像もつかない。
ターメ村はエベレスト街道の脇道のような所にある村で、2度訪れたことがある。メインルートが人で一杯になっていてもまだこちらのルートは人も少なく、のんびり泊まることができた。2度目が2006年だからもうじき20年という月日が流れてしまうのだな……。あの美しい小さな村が濁流に襲われたとは、胸が痛む。ターメは2015年のネパール大地震の時に最も大きな被害を受けた村の一つでもある。復興にはかなりの時間がかかりそう(山間部だから物資輸送が困難)に思う。
そうかもう最後にネパール・ヒマラヤに入ってから18年か……。20代の頃は毎年のように行っていたのに、ずいぶん遠い地になってしまった。
よく行っていた頃のエベレスト街道基点ルクラへの飛行機は、最大に飛んで1日3本だった。国営航空しかなかったからだし、他の土地へのフライトもありルクラにだけ飛ばすわけにはいかなかったからだ。そしてしょっちゅうキャンセルになった。それが2006年には30本飛ぶと聞いた。10倍、それ以上だ。村々はどんどん拡大し、ゲストハウスがたくさん出来、にぎやかになった。便利にもなったし、水洗トイレやホットシャワーがある宿もその頃既にあったと思う。宿のテレビには中国領チベットからの衛星放送が届いていた。
何となく、ネパールのヒマラヤを卒業してしまった。
人は誰でも祭りの終わりを知る♪ という歌をちょっと今思い出した。
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今日は10時前には晴れてきて、日中は青空だった。もう最低気温は16-17℃くらいまで下がってきている。山桜の落葉も始まり、夏は終わった……、そしてまた冬が来る(^^;
ではまた