お盆ウイーク終わる

けっこう混雑したお盆ウイーク。自宅に居れば正直普段と何も変わらないけれども、ちょっと車で外に出ようとするとやはり混んでいて、あぁ夏休みだな~と思う。
でもお盆を過ぎれば秋風が立つと昔から言われるこの地域、ここからは少しずつ冬の静けさに向かってゆっくりと沈んでいくのは毎年のことです。

34歳の夏にこの家に暮らし始めたので、ちょうど25年が経過したことになる(のかな?)。あっという間だったようでもあるし、やはり長い時間だったようでもある。いろいろなことがあったな~と、ちょっとしみじみする今夏。

注文が入ったというメールで確認すると、「ん? これってまだあったっけ?」と嫌な予感。案の定、販売済みだった。なぜ残っていたのかわからない、もちろん私が消し忘れたのだろう……。
平謝りで許してもらい、キャンセル処理。手数料まるまる持って行かれるのでしんどいが、このところ、そのしんどさをダイレクトに感じないような、麻痺している自覚がある。全体的に鈍麻していて、少なくとも昨年まではまだあった「売れるものを作らなきゃ!」という焦燥感のようなものがなくなりつつある。
よいことなのかどうなのかわからない。

ざっくりと、布屋に戻ろうと思う。
服って作ってしまったら、それを気に入る人が出てくるまで永遠に売れないし、出てこないことも多い。となるとどうしようもない。
布のままであれば、いかようにも、使いたい人が使えるわけだから、その方がいいかなと思うことが増えた。
あれもこれもと手を出し抱え込む季節はもう過ぎたかなと。ここからは手放していくことを実行したいと思う。
もちろん完全に縫製から引退するわけではないのだが。方向的にはそういう感じ。

佐藤正午の新刊を読み始めた。のっけから「ん?」という違和感しか覚えない。中心をぼかして周辺の話が続くのだがそれも思わせぶりな会話やらで終始し、さっぱりよくわからないというか「何も見えない」感じ。半分くらいかなぁ、行ったところで「あぁ、それですか」とわかって、もうそこから読めなくなってしまった。人が入れ替わってしまうという、時々ある手法。最後まで読んだら何かあるのかもしれないけど、何かいいやと(^^;
自分自身が割と単純な人間だからか、ストレートを投げてくれないとわかんないやと思った。

あれ、また雨降ってきた。

ではまた