8860歩

図書館まで歩いて行ってみた。遠いと思ったが歩いてしまえばそうでもなく、意外とすんなり行き着けた。往復しての歩数が8860。股関節の痛みもなく、いい感じ。さすがに仙腸関節の辺りには、動かしたのだから軽い痛みはあるけれど、薬を飲むとかそういうレベルではない。
なるべくまっすぐ歩くように心がけている。今までも変な風に歩いていたつもりはないけど。

図書館で、夫が貸出券を作っている間に雑誌の棚をぼんやり見ていたら、懐かしい「ヤマケイ」が(^^;
手に取って見ていると、前の(かどうかはわからないが)編集長で私も見知っている神長さんという編集者が書いたレポートが載っており、興味深く読んだ。神長さんはNHKでやっている登山の番組によく出ているのでご存じの方が多いと思う。
栗城氏という人に関する山岳雑誌関係者としてのレポートだった。この人のこともご存じの方が多いかと。エベレストに無酸素単独で登ると言いながら登れずに何度も行って最終的に亡くなった人だ。その自分の(無謀な)挑戦を共有しましょう、とぶち上げて資金を集めては遠征を繰り返した。端的に言って彼に「単独無酸素で」エベレストを登る力はないにも関わらず。力、つまり経験や登山技術や精神力が備わっていても、現在のエベレストに「単独無酸素」で登ることはかなり難しい。ザイルや梯子が残置してあるからだったり、登れる季節には多数の一般登山者が押し寄せてしまうからだ。ヒマラヤが特別な人のためだけにあった頃とは事情が違う。
少しでも登山、ヒマラヤ、に関りがある人なら誰もが持つ彼に対する複雑なものが的確にとてもわかりやすく書かれていて、読んでよかったと思った。

夢、とか。挑戦、とか。
それを持ったり実行したりするのはいいことだけれども。
他人のそれを「共有」することが可能なのかな、と思う。
「共有」という言葉に対する感覚が、若い世代と私のようなロートルでは違うのかもしれないが。

山じゃなくて海に、冒険の舞台を設定してほしかった……

奇しくもそのエベレストの麓から下りてくる話です
エベレスト街道最終頁・下山編

ではまたす

 

 

 

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