強風

午前中から風が強く、閉じたドアが開いてしまうくらい(なんせ古い団地なので)だった。2枚の引き戸を通り越してその先のドアを押し開けるのだから、相当な風。ビル風のようになっているのだと思う。
晴れてはいるが雲も多い。日本海側では雪が降っているのだろう。そのことは別に驚くようなことではないんだけどねー。ずーっと前から、雪が降る場所には雪が降るのだから。
ネットしか見ていないが、何でもかんでも騒ぎすぎだと思う。
越後湯沢の辺りなんて、雪降ってなんぼ。降らなきゃ困る、地域経済はスキー場にも相当拠っているから。1mや2mの積雪は当たり前。最近は減ってきているのかもしれないけれど。

軽井沢も雪になっているようだ。こちらは凍るからなー(^^;

過去の旅。
エベレスト街道 ナムチェからタンボチェへ

クンデ? が聳えるナムチェ

コロナ禍で、ヒマラヤトレッキングもどんな状況になっているのだろう。エベレスト街道にはピーク時には30本もの飛行機が飛びトレッカーを運んでいた。30本というと400~500人くらいではないかと思う。それだけの人数が連日ルクラをスタートし、歩き、お茶を飲み、泊まり、食事をし、お土産を買い、莫大な現金をその地に落としていたわけだ。それが殆ど出来なくなったのだとしたら……。
特にこのエリアは2015年の地震で大きな被害を受けた村もある。
早くコロナが収束し、以前のように賑わうようになってほしいと願う。

 

 『荒城に白百合ありて』 須賀しのぶ

幕末の動乱期、会津女と薩摩隼人が出会って……。という話(簡単すぎる)。
尊王攘夷だ勤王だというのは言葉では知っているが、読んでいるとこれはどっちだっけ、天皇だっけ幕府だっけ、とわからなくなってしまう。寝返ったり裏切ったり裏で手を組んだり。どの藩もうまく立ち回ろうとするのに、会津だけは時代遅れの「会津の人間はこうであるべし」という教条に縛られて滅んでゆく。滅びの美学というものは理解するが、ちょっと会津は……(自重する)
幕末の動乱の中で無慈悲理不尽に死んでゆく者たちを描いた小説としては、朝井まかての『恋歌』がはるかに胸に迫った。こちらは水戸藩だけど。余談だけどこれ読んで以来、福井や石川の衆が恐ろしく感じられてならない。
☆3.5 この表紙はだいぶいただけないと思うが如何

この話、すとんと落ちなかったのは、主人公たる会津女と薩摩隼人が二人そろってある種特別な人間だ、ということになっていたからだと思う。心はあるが情はない、簡単に言うとそういう人間で常に冷ややかに世の中を見ている。情がないからどんな場面でも自分に与えられた役割を演じることができる。生きることにも死ぬことにも意味を見出せない。この世でたった二人だけが! この世に二人だけが! そういう人間の形をしたバケモノなのだと、だから二人は惹かれ合うのだと、いうことになっているんだけど。
そーなの???
あんたたちだけがバケモノで他はみんな普通の人?
と、ここんところ(そしてこれがこの小説の肝であるはず)に引っかかってしまったので、何だか腑に落ちないまま終わってしまった。

ではここで中島みゆきさん、歌は「この世に二人だけ♪」

 

バカ言ってないでではまた

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