是非に及ばず

信長の原理  垣根涼介

あ~おもしろかった。
垣根涼介、時代物も書くようになったのか・・・。
信長なんてもう書かれすぎててドラマにもなりすぎてて、いまさらどうなのよと思ったけれども。
いやおもしろかった。
☆4.5 ちと長いけど。それにしても光秀かわいそう・・・

 

人間を含めてたぶん生き物は、一生懸命な組・テキトーな日和見組・何もしない組の割合が1対3対1だ、というのが信長が発見した原理。その比率はどんな場合にも変わることがない。一生懸命な組だけを抽出して観察すると、その中でまた同じ比率でダメなやつがたくさん出てしまう。なぜなんだ・・・。
信長はそれを何とかして克服しようと部下の尻を叩きまくるわけだけど、全員が100%の働きをし続けることは絶対にない。信長はそれに苛立ち、それでもそのうちに何とか受け入れはするけれども、今度はダメなやつ=謀反を起こすやつだと気づき、それを取り除くことに躍起になる・・・。

昔聞いた話では、会社員も似たようなもので、給料分の仕事をしている人は実は全社員の2割くらいだとか。ほんとのところはわからないけど。
無駄を省いて合理性のみを追求していくのが現代社会そのものだと思うけれど、こう、働いてるフリだけ上手なヤツとか、いつもサボってお茶飲んでるヤツとかがいなければ、ギスギスしてしんどい社会なんじゃないかなぁと。みんながみんな賢いわけじゃないし、上昇志向でギラギラしているわけでもないんだよね。
サボり常習犯の私が愚考してみた。

ぐずついた天気が続く秋ですね。
カラッと晴れた日なんてほとんどないような気がします。
こうしてこのまま冬になっていくのか~
ではまた

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