no women no

ボブ・マーレーなんぞを聴いています。何十年ぶりだろう。意識して聴いていたのは20代半ば、旅先でよく耳にしたり、出会った旅人に勧められたりテープ貰ったりして、聴いていました。

泣かない女はいない  長嶋有
この本を読んだので、ボブ・マーレーの no women no cry  を聴いてみたのでした。懐かしい。
2篇の短編(中編?)小説が入ってます。どちらも30前後の女が主人公。なんということのない話なのだけど、まったく引っかかるギザギザした部分がなくて、私はこの作家が好きなんじゃないかと思いました。
☆3.8  普通の暮らしにドラマなんかないし、大事件が起きていても当人は意外とぼんやりしているもんだわね

あ、上の文章に付け足し。
私は邦楽もほとんど聴きません、例外はありますが。

ことり   小川洋子

静かに生きて死んでいった人の話。もちろん、鳥が重要な役どころに置かれています。ところどころに、胸を衝かれるような表現がある。奇を衒うことなく、淡々とつづられていく文章が美しく、夜に降る雪を見ているような・・・。
うまく言えないけれども、静かで深い祈り、としか言えないものが、根底に流れていると感じました。
長い距離を飛ぶ渡り鳥について、やすやすと為し得ていると思うかもしれないけれど、途中で傷つきはぐれ命を落とす鳥も多いのだ、というような意味のことを描いている場面があり、この部分が特に印象に残りました。
☆4.5  小川洋子氏にしか書けない小説だと思う

今朝はマイナス1℃、明日は0℃の予報。寒くなってきましたね。ではまた

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