吹雪、雪崩

ネパールのアンナプルナ北西にあるマナンという地区で、大規模な山岳遭難事故が発生。日本人数名と連絡が取れない状況だそうです。

アンナプルナ山群は、ネパール・ヒマラヤのトレッキングコースの中で、最も親しまれ、かつ入山者も多いエリアです。アプローチに飛行機を使う必要がなく、大きな町(ポカラ)から入山口までかなり近い。昔はジープにぶらさがって1時間ほどの所から歩きましたが、今は道が整備されバスも走り、もっと先まで行ってから歩き出せばいいようで、そのへん自分でいかようにもルートを組めるところも人気。また、通常はアンナプルナの西側になるジョムソン街道というルートを北上していくのですが、終点ジョムソンから飛行機で飛んで帰ってくることもできる。もちろん最初に飛んで歩いて下ってくることもできる。初めてのヒマラヤならお勧めのコースなのですが・・・。

今回事故が起きたマナンは、このメインルート(多分うんざりするくらいトレッカーがいる)上にはなく、逆側から、つまりアンナプルナの東側をずーっと北上していった先にあるエリア。
アンナプルナは一周することができる山で、時間のある人はぐるっとします。ジョムソン街道の、便利で安全だけれども人いっぱい、の雰囲気とはかなり違うと思うので、この東側ルートを好む人もいます。ま、何度も行く人は稀ですけどね。
マナンにも飛行場があるので、飛んで入ることもできますね。

一周ルートの最難関が、このマナンからジョムソンに抜けるトロン峠。アンナプルナの北側、両側から上がってくるルートが出合う場所です。今回の遭難事故は、この一帯で起きたようです。就寝中に村もしくは幕営場が雪崩に襲われたのかと思いましたが、ちょと未確認ですが、行動中に悪天候に巻き込まれて、という人のインタビューをネットで見ました。トロン峠を越えようとして、動けなくなったらしいです。
ここは多分、行動時間が長い、出発したら次の村までが長いので、巻き込まれたら危険な場所です。
ガイドや村の人も予見できなかった悪天候だったのでしょうね。
もうこんな場所でも、みんながスマホを覗いていると聞いていましたが、天気予報が間に合わなかったのか、あるいはつながらない? のか。

どんなに通信環境というかそういうものが進化しても、防げないものはあるものですね。
巻き込まれてしまった方は本当にお気の毒です。この時期に吹雪で凍死とか、ちょっと考えられない。ベストシーズンが始まったばかり、11月半ばを過ぎていれば過酷な状況も想定するけど、10月半ばでそんな厳冬期みたいなことは、ほとんどないのではないかなと思います。

今夜、声を聞くのは十数年ぶりという知人から電話をもらい、「あ~、電話に出てもらえてよかった~」と言われました。巻き込まれているのじゃないかと心配してくださったそうでした。ありがとうございました。

御嶽山の捜索も積雪が始まったために終了。悲しい山の事故が続きますね。
週末晴れる予報です。そうか、あの噴火の時以来の、好天の週末になるんだ・・・。ではまた

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