シルクストールのヤマグワ染め

心配していた台風は遠く逸れたようで、今日はまずまず晴れていい天気でした。
1度染めようと思いつつ後回しになっていたヤマグワでの染め、本日は体験参加の方と一緒にやってみました。


盛大に燃えるカマド、ちょっと燃えすぎかも?


なるべく細かく刻んだヤマグワの葉と枝をぐつぐつ煮出します。15~20分ほど。


ザルで濾して染液を取ります。今日は2度同じ工程を繰り返し、1番液・2番液をあわせて染液としました。

染液の中でストールを躍らせて、しばし待つ(10分くらいかな?)
軽く水洗いして絞り、ばいせん液に投入。今日はミョウバンと酢酸鉄の2種類を用意しました。
この時点での発色が物足りなかったので、再度染液に投入。すると、特にミョウバンばいせんのものが、鮮やかな黄色に変化しました。
このへんの作業は自分が面白がってやっているため写真ありません・・・。


両側がミョウバンばいせん、真ん中が酢酸鉄ばいせんです。


このくらい鮮やかな黄色が染まるのは珍しい、私は今まででいちばん濃い黄色体験になりました。びっくりした♪

みょうばんのばいせん液は、比較的濃度が高め。目分量ですが2~3%。この力も大きかったか。あとはヤマグワが元気だった、かなり濃い染液が取れたのだと思います。
酢酸鉄は私が作ったので、いまひとつ鉄の力が足りなかったかと。もう一度作ってみようと思います。サビ釘は取ってあるし、この間物置を整理したら出てきたのでw

きょう参加されたのはみなさん初めての方だったので、このくらいで十分面白かったと思います。割と濃い色が出たので満足もしてもらえたかな。

草木染は、教えるとか教わるとかいうものではなくて、「やるかやらないか」ただこれだけの世界だと私は思ってます。どんな植物でも必ず何がしかの色には染まる。やるかやらないか、ただそれだけ。
今後も体験教室というか、オープン工房のような形で、続けたいと思っています。人が来ても来なくても、私は染める(染めたい)わけですから、この形がいちばん負担が少ないかな。
来月は栗のイガ、いきたいと思ってます。


ヤマザクラの落ち葉。
特に店の前にあるヤマザクラの葉が、写真のような濃い赤、緋色を保っていることがあります。ほとんどの葉は茶色になって落ちているけど、中にまだまだ鮮やかな色のものもある。

今日、思いがけずに緑の葉と茶色い枝から黄色が出ました。
こちらの落ち葉は緋色。クリムゾン・レッド。これでもしかして赤が出せるんじゃないかと妄想中で、いま一部を水出し醗酵に仕掛けたところです。あとは1度煮出し染めもやっておかないと。明日台風が接近するので、葉っぱがどうなるか心配です・・・。

ヤマグワの染液には、現在さらし木綿が入っています。1度煮染め、ばいせん、再び煮染め、で、現在そのままにしてあります。どんな感じに染まるか、もちろんシルクほどには染まりませんが、色が出るといいな。

ではまた

2件のコメント

  1. 自然の色は美しいですね!そして不思議がいっぱい。
    自然からいただいた布や染料の素材のものを身につけると
    心地よく感じるこのごろです。

  2. 緑の葉と枝からこんなに鮮やかな黄色が出るとは、ほんとに不思議です。
    天然自然のもののよさは、若さでいっぱいの頃には気づかない、かも・・・w
    あ、昨日トドさんにテレビ画面でお会いしました~♪

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