織りの村(ラオス)

赤土がむき出しの道をトコトコと三輪で走ること数十分、ようやく村に着きました。
織物の輸出によって、今ではラオス一成功した村としても知られているここは、ラハナムといいます。6つの集落がまとまって、村を形成しているらしい、です。JICAなど国際機関が現地調査をするときに、よく使われる村でもあるらしい。事前にネットで調べていたら、この手の資料がたくさん出てきました。外部とのつながりのある村、と考えたらいいでしょうかね。閉じてはいないというか。


これは、一緒に三輪に乗った若い坊さん2人が降りた家。村の建物もこんな感じで高床式が多かったです。タイ、ラオス、ベトナム、中国のここら一帯(たいへん漠然としておりますが)には、こういう建物が多いですよね。おそらくですが、プータイ族だと思われます。

ラオス語の全くできない私を乗せて、運転手さんはあっちで訊ね、こっちで訊ね、してくれました。
私が唯一話せる有用な言葉は、「はたおり!」
この一言であっちこち訊ねまわってくれる運転手さんの、なんと親切なことだろうか。

村の中心部あたりには、染めた糸を干している家や、実際に機織をしている家もたくさんありました。仕事を見せてはくれるんだけど、残念ながら売ってはくれません。みんなサバナケートの会社と契約していてそこへ送るんだとか。

「というわけでね、ここには何もないよ」
と言う運転手さんに、
「いんや、どんな場所にも、天邪鬼はいるはず、その会社と契約してない人はいるはず」
と、「はたおり」の一言にすべてをこめてさらに村の中を巡ってもらい、そして、売ってくれるという人の家にたどりつきました。


セバンヒヤン、という名の川。
織物を売ってくれた人の家は、この川の近くにありました。


布を三輪に積んで町へ帰る、図。

町まで戻って、市場の前で三輪を降り、しばらくすると、バスが一台やってきました。三輪のおっちゃんが止めてくれた。サバンナケートまで行くバスです。荷物を屋根に積んでもらって、座席はなかったので前のほうのエンジンの上みたいなとこに腰掛けて、70キロ。ちゃんとサバンナケートに日帰りできました。着いたら夜だったけどw

翌日、たまたま通りかかったので、ツーリストインフォメーションに立ち寄り、「行ってきましたよ」と報告しました。
「えっ? どこに? まさか村に行ったの?」
「はい」
「ど、ど、どうやって? 詳しく教えて!」
「市場からソンテウに乗って、町まで行って、そこから三輪で村に行って、町に戻って、パクセから来たバスをヒッチしたんですよ(ていうか、これ、アンタが教えてくれたとおりやん?)」
「えーっ、そうなんだ、ほんとに行けるんだねー、へぇー、しかも日帰りで? うわぁ、すごいねぇ、実際に行ったって話聞いたのは初めてだよ」(おいおい!)

布は、藍の香りが紛々とする、実に素敵な布でした。ストライプの生地なんかも、よく織っているみたい。発注する人や会社によって、どの家がどんなものを織るっていうのは違うと思いますが。

ちゃんと筋道通して行けば、もっときちんとしたものを、きちんと手に入れることはできるのかもしれない。
でも、自分は自分のやり方で今までやってきたし、これからもそうでありたいと思ってるんです。
次回また行って、布を手に入れられるのかどうかはまるっきりわかりません。わからないけど、無駄足かもしれないけど、それがわかっていて行くのが好き(笑)  Mなのかも・・・

そんなようなことで、織りの村訪問は無事に終わりました。

軽井沢は昨日、今日と雪。積雪はさほどではなく、除雪車も出ません。
昨日は友人と歌うたい。今日は高崎の親のところに行ってきました。確定申告、しなくちゃです。
明日は晴れて気温もプラスになりそう。ではまた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)