気を取り直して

財布のことはしばし忘れて、新しい服作りに入りませう。
ソーコから作業場へ運んだ布地4種類。
まだまだございますの、12月に買った40キロは半端な量ではありませんでしたわw

とりあえず・・・・・・。
タイパンツから作り始めようかな。
型紙を引っ張り出し、何だか矛盾したそれに迷いつつ実際に置いてみてやはりこれで合っているのかと納得し、布地を決めて、裁断。大嫌いな裁断です。この作業がたぶんいちばんしんどい。

そんな私を励ましてくれる、重石。まさに石、ストーンです。
これは、西チベットの聖地カイラス山で拾ってきた石です。
石を拾ってきたらいけないんだよね、今は知っているのですが当時は知らんかった。もう20年近く前のことだし、許してもらいましょう。
おにぎりみたいで可愛い形でしょ? カイラスの山容に似ているなぁと思って(実は似てないけどねw)、ほんとは黒けりゃ完璧だったのですが、そう都合よくは探せなくてですね。

先日、訪ねてくれた友人がチベットつながりの人で、その人もカイラスに行ったことがあるんですね。で、
「もう一回、カイラスへは行かなくちゃいけないと思ってる」
と聞いて、あ、そうなんだ、自分はどうなんだろうと考えたら、少なくとも現時点では、そういう風に具体的には考えていないなぁと思って、すごく不思議な気分になりました。
カイラスは、私にとってあこがれの地で、その地に行くために大学3年で就職してお金を作って、卒業と同時に退職してそのまま中国へすっ飛び、しかし入れず、ネパールへ行き、しかし入れず・・・(チベットは個人では入れませんでしたから)という時間を何年も過ごし、ようやくようやく、5年目にしてヒマラヤを越えることに成功し、至った場所なのであります。最も思い入れの深い場所なのですが、自分の中ではもう終わったのかな・・・。
また行きたいと思う時期がくるのかな。
それはもしかして、野生動物が森の奥に身を隠そうとするような時なのかな。

その友人とはカイラスへのルートで盛り上がり、
「あー、そっか、新疆から下りるってのも手だよね」
「そーそー、で、そのまま新疆へ戻るのもヤだからネパール抜けするとか」
「待て待て、そこには高い峠があってだね、あそこを荷物背負って越えるのは今の私らには無理」
「インドルートがあるではないか!」
「ありゃ開いてないよ。開いてなくても行けば行けるかもしれないが」
「ラダックなら行けるルートがあると聞いた」
「あるある、亡命チベッタンが簡単だぜって言ってた」

しばらく聞いていた夫が、「お前らの話、リアルすぎる・・・・・・」と絶句していました。

タイパンツは縫製スタートしてまだ途中。これね、ほんとに縫うところが多くて大変なの。でもしっかり縫ってます。
気温はマイナス8度の2度。日中プラスになるだけ御の字です。ではまた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)