いろんなワケ

連休前の金曜日。夫が昨日から「おい、sちゃんとカラオケ行けよ」と言っている。sちゃんというのは近くの友人で、去年私がダメになりかけてた時にカラオケに誘ってくれて、3時間黙って私の中島みゆきメドレーを聴いてくれた得がたいヤツだ。もちろん一曲交代で彼女も同じ数だけ歌ったのだけど、なんにしても私は中島みゆきしか歌わないからな。んで、中島みゆきの曲は長い。すまなかった・・・(笑)。この間会ったとき、「カラオケ行きてー」と言っていたので、私も近いうちに行こうと思ってはいるのだけど。

「ん、今日はちょっと・・・、行かない」と私。
「なんでだよ、行けばいいのに」
「えーと、便秘だしさ・・・」
「歌って踊りゃ出るだろ」
「ダメです、たぶん・・・」

ま、その言い訳もウソではない。ウソではないのだが、本当は、だな。
本当は。
今カラオケに行くとだな。

「紫の桜」を歌ってしまう に違いないからなんだよーーーーー!

つい数日前まで、私の脳内では

「毒をんな」

が永遠再生状態だった。
「毒をんな」だよ。うっかりミシン踏みながら「36.5℃」をかけたばっかりに。このアルバムは滅多に聴かない、つまりはあまり好きじゃないアルバムだったのに。

♪ 助けてくださいと レースペーパーに 千回血で書いた手紙 ♪

千回、血で・・・・・・。
やめてくれ・・・・・・!
で、この歌を消すために、手当たり次第にいろいろかけたわけ。ミシン踏みながら。
そしたら、やってしまった。初顔相手に不覚をとった今日の白鳳のように。
滅多に聴かない「おとぎばなし」をかけてしまった。10曲目に地雷。

♪ さぁくらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ さぁくらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 20年前に
さぁくらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ さぁくらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ  見たものを話せ♪

ちっとも怖くないって?
そうだな、文字だけではちっとも怖くないな。
それじゃ、怖いもの見たい人、これ見てみますか?
怖くなったらすぐに「ブラウザの戻るボタン」を押すのだよ、でないと戻ってこられなくなるよ。
あ、そういうシステムじゃないのか、まぁいいや。

きょう現在も、永遠再生状態継続中。紙吹雪舞いっぱなし。映像をよく見ると、吹雪が舞うというより、どどどどどっと落ちてるよね(笑)。
振り付きで歌えそうだ。この振りは簡単だからね。「サーモンダンス」は難しいぞ。

ともかく、今の私がカラオケに行けば、どんなに「ダメ、それを押してはダメ!」と脳が抵抗しても、体が勝手にこの番号を押してしまうだろう、ってことは確実(脳が考えて指令を出す前に体のほうが動いている、んだって、最新の脳科学によると)。真っ暗すぎるだろ、いくらなんでも。ご一緒に「PAIN」もいかがですか、なんつて。

それにしても、この映像を見たりすると、中島みゆきという人は、歌手とかシンガーソング・ライターとかいう括りをとっくの昔に遥か彼方まで飛び越して、まったく別次元にいるんだなぁと、つくづく思わされます。因みにこの映像は、夜会vol10「海嘯」、10年近く前? 伝説のシーンだそうです。私は未見なんだよね・・・。
オンラインショップの売上を貯金して、貯まったら「夜会DVD8巻セット」を買うのが夢。ちいせぇ女ですまん。

せめてもの親切に、歌詞全文載せておきます。
「紫の桜」

  1. 忘れてしまえることは忘れてしまえ
    忘れきれないものばかり
    桜のもとに横たわれ
    抱きしめて 眠らせて
    彼岸へ帰せ

    桜  桜  20年前に
    桜  桜  見たものを話せ

    桜  桜  50年前に
    桜  桜  見たものを話せ

  2. 別れを告げて消えてゆくものはない
    思いがけないことばかり
    残されることが生きること
    抱きしめて 眠らせて
    彼岸へ帰せ

    桜  桜  100年も前に
    桜  桜  見たものを話せ

    桜  桜  200年前に
    桜  桜  見たものを話せ

    桜  桜  果てしなく前に
    桜  桜  見たものを話せ



えー。
明日から連休になりますね。お天気はしばらくよさそうです。むしろ少雨の注意報が出ているくらい、農作物の管理には気をつけましょう。共和国は連休中、連日開国します。ではまた

2件のコメント

  1. 「紫の桜」よかったです、ドサドサ落ちる桜吹雪がすごかった…。来月13日には日蓮上人の入滅に際し池上本門寺のお会式がありますが、その亡くなられた午前8時に境内の桜が満開になったとか。桜と人の魂(特に日本人)には深いつながりがあるんですね。私もこの曲覚えて花見の席で絶唱したいです。きっと翌年の花見は声かかりませんねw。

  2. うわ、花見席で絶唱「紫の桜」・・・・・・。いいかも。わかってくれる人だけが残る、ですよw
    これほどまでに、国民総出で「狂う」花を持つ国というのも、珍しいかもしれませんね。西行法師の歌(願わくは花の下にて春死なむ)にしても、梶井基次郎(桜の木の下には死体が埋まっている)にしても、それが「桜」だから成立するのであって、ツツジだのマツだのではダメなんですよね。さぁくらぁぁぁぁぁぁ!

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