ちょっと遠出

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今日はちょっと遠出、佐久の望月のあたりに出かけてきました。友人がこの近くで新居を建築中で、それを見物しに。もう随分出来ていて、家が建っていくのっていいなぁと思いました。
写真は蓼科山。こんなにくっきり見えるのは珍しいそうです(友人談)。
帰りに佐久でバランスボールを購入して帰宅。今、そのボールに座ってます。椅子に座るというのがどうも苦痛で仕方なく、さりとてここしばらくは、立ったり歩いたりしていると脛の外側が痛くなってしまい(坐骨神経痛)、試してみようと思いまして。ぷにょぷにょして気持ちいいです、今のところ。若き日の空気椅子を思い出さないこともない、です。
久々に読んだ本。いや、ずっと濫読し続けているのですが、まったく記録しておりませんで。
『百年佳約』 村田喜代子  ☆3つ
朝鮮の葬式と結婚式についてよくわかる本。ただし時代は秀吉の頃の話なので、今もこうなのかはわかりませんが。でも、人の生き死にや結婚に関するかの国の人々の考え方は、今もそう大きくは変わっていないのかな、と思わされました。ただ、私にはあまり面白くなかったです。すいません。
『福音の少年』 あさのあつこ ☆3つと半分
あまりにも有名な著作『バッテリー』を読んでいません。時代物を2作読み、今回これを読みました。うーん、むずかしい。「これが一番書きたかった作品だ」と帯にありますが、そうだとすると、さらに、うーん。
全体的にはミステリー形式、ちょっとハードボイルド風味も入っていて、中心テーマは思春期の少年の心、なのだろうと思います。ハードボイルド風味を入れようと無理してる感が否めず、この部分ははっきりと違和感を覚えました。主人公である2人の少年の掛け合いも、いささか冗長に過ぎる部分があり、これも不自然なものを感じました。ミステリーとしてみると、最後は唐突で不自然かな。
前に時代物の時にも同じように感じ、書いたと思いますが、この作家は書きたいものがありすぎて、書きすぎてしまっているのではないか、と思います。作品の数ではなく、書き込みすぎ、詰め込みすぎ、のような気がする。結果、本当に書きたいものが立ち上がらない。
だけどこの人の作品を読もうと思うのは、この人は書かずにはいられない人であり、同時に、書くべき人だと思うから。えらそうでまことにすみません。
『たすけ鍼』 山本一力 ☆1つ
江戸人情話を書けばどれもホームランとはいかないまでもヒット性の当たりを飛ばしてくる山本一力さんですが、これはちょっと、いただけませんぜ。
雑誌に単発で出していたものを加筆して1冊にした、ものなのですが、辻褄が・・・。話が途中で切れる・・・。これがこうしてこうなって、そしたらこうなってこうなった。話ってのはそういう風にいかなくちゃ仕様がないものでござんしょう。これがまぁ見事に、ぼこっと抜け落ちている。あの話はどうなったんで? と、聞きたい箇所少なくとも3箇所。
これはねぇ、そもそもが小説として成り立っていないのではないかなぁ。作家も作家だけど、編集者も何やってんだ、と言いたいです。すっごい不満足。
ではまた

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