まとめていきます

『人が見たら蛙に化れ』 村田喜代子
骨董ワールドに生きる3組の夫婦の、おもしろくも哀しい物語。
新聞連載当時も読んでいましたが、当時はまだ私はこの商いを始めたばかり。今は来年開店10周年を迎えようという年期を積みまして、商いに対する考え方がずいぶん変わりました。そのことをあらためて認識させてもらえる本でした。
4.5点
『氷結の森』 熊谷 達也
森シリーズ3部作の最終章。カラフトやシベリアが舞台になって出てきます。日露戦争後のこの地域のことって、私はほとんど知りませんでしたので、勉強になりました。
4.5点
『梅咲きぬ』 山本一力
江戸情緒を書かせたら、現在においては3本の指に間違いなく入ってくるであろう著者の作品。何も言うことはありません。
4.5点
『火炎都市』 北上 秋彦
消防の話です。
4点
『啓順兇状旅』 佐藤 雅美
時代もの。
4点
『長く冷たい眠り』 北川 歩実
冷凍人間もの(笑)
4点
『河畔に標なく』 船戸与一
ミャンマーのジャングルを舞台に「消えた200万ドル」を追いかける男たちの思惑と結末を描いたハードボイルド、ですね。ストーリーも面白かったですが、何より、複雑に入り組んだミャンマーの民族関係や、現在の政治体制などがすこし理解できました。ちょうどあのような事件が起き、その後も制圧されただけで何も変わっていない中、あまり知らなかった国のことを学べた、かな。あくまでもこれはフィクションですが。
そういえば子供の頃、『カチン族の首狩り』という本を読んだことを思い出しました。たしか、日本兵だった人が書いたものだったかと。
多くの人が知らない、あるいは忘れていることですが、先の大戦当時、日本はミャンマーまで軍を進めているんですよね。私は十数年前に、中国側でミャンマーから延びる援蒋ルートを少したどったことがあります。そんなことも思い出しました。
4.5点

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