藤原伊織氏の訃報

『テロリストのパラソル』で乱歩賞と直木賞をダブル受賞、そのほかにも私好みのハードボイルド系小説を何本も書いている藤原伊織氏の訃報を、夜遅くなってから聞きました。
まだ59歳。
もったいない。
なぜ才能ある人が早く去ってしまうのか。
『テロリストのパラソル』が発表され、賞を取ったのは95年。
12年も前なんですね。
その頃、自分はまだ東京にいて、いろんなことしてたんですね。
受賞直後に読んで一気に惚れて。
新宿中央公園の描写は、今も鮮やかです。
私、東京都庁が建設されているとき、すぐ近くのビルで働いていて、毎日ちょっとずつクレーンが上がっていくのを見てたんですよ。完成する前にその仕事は終わってしまいましたけど。
新作が出るのを待つ数少ない作家の1人でした。
闘病生活は苦しかったでしょう。
やすらかに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)